まずまずです | 書き手 吉崎エイジーニョのブログ

まずまずです

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まあ、気持ちよく汗をかけました


毎週水曜日は、チームのトレーニングの日。

12月4日のリーグ戦第14節・Nippes78戦に向けた、貴重なアピール機会だった。


なんだか、いつにない緊張感を持ってトレーニング場の「Nord Feld」に足を踏み入れた。

何度もこのブログで書いているとおり、14節は8位チームとの対戦で、年内のデビュー実現のためには最後のチャンスだと考えている。


ところが、すごく大事な練習のわりには、体も心もイマイチノリが悪かった。


傷めている足首の状態が、少し逆戻りした感じがする。

今週は月火とひたすら安静にしていたけど、患部がちょっぴり硬くなっている。

先週、ちょっと張り切りすぎたかなーとも思う。全然後悔してないけどね。「体が動くのが嬉しい」という感情に自分が正直に動いた結果だから。


んでもって、練習の数時間前まで、「nikkansports.com」の原稿を書いていて、ちょっと頭の切り替えが上手く行かなかった。ボールを蹴れるのはめっちゃ嬉しいはずなんだけど、どこか気持ちが乗らない自分にも気づいた。ちょっと悪い匂いのする緊張感だった。


先週の練習と試合が中止になったから、チームメイトに会うのは2週間ぶりだった。

顔を合わせるのはすごく嬉しいんだけど、なんだか、プチ人見知りみたいになってしまった。

久々だからだろう、ドイツ語も上手く出てこない。練習前のロッカールームでのひと時はすごく大事なコミュニケーションの時間なんだけど、さっさと着替えて、黙々とグラウンドを走った。自分のことで精一杯になっちゃった。


練習は、いつもどおり4対2のボール回しから始まった。4人が四角形をつくり、パスを回す。四角の中にDFが2人入ってボールを奪いに行くトレーニングだ。 監督のディーターにちょっとでもプレーを見てもらいたいから、彼のいる輪の方に入っていった。


入念に準備運動をこなして、一汗かいたから、体は思いのほか動いた。

ダイレクトパスでボールを動かすと、少しずつリズムが生まれてくる。

ディーターと2人でDFに回ったとき、大きな声でこちらに話し掛けてきた。

たぶん「おもいっきりプレスをかけろ」と言ってるのだと思う。はっきり言って、意味が分からなかった。

とにかく、ガバーっとボールを取りに行って相手がミスすると、すんごく嬉しい顔をした。

絶対、ドイツ語を試されてると思う。


その後は、フィジカル系の練習を多めにやって、ゲームで締めくくり。

左サイドに入って、意識的にFWのオリに当てるボールを何度も出した。

右足は、インサイドキックなら不自由なくボールを蹴れるので、だいぶプレーの幅が戻ってきた。

少しだけ心理的な余裕もあったので、ドイツ語で出来るだけ周りに声をかけることも心がけた。

「後ろに戻せ」「安全にプレーしろ」「後ろに人がいる」「左だ!!」という簡単ドイツ語だけど、ガンガン口に出してみる。敵味方問わず、いいプレーはどんどん誉めた。


まぁ全体的には70%の出来というところかな。

右足での強いキックはまだ難しいから、自分自身の攻撃参加にちょっとだけ不満を感じている。

ディフェンスに入るときも、足首にちょっと不安を感じる。

ガンガンタックルをかけまくれば、もっとアピールできると思うんだけど。

でも、これが現状でのベストだから仕方がない。


あとは、監督のディーターがどういう判断を下すか。

次節のメンバーは、金曜日にメーリングリストを通じて発表されます。


kantoku

あんまりやりたくはなかったんだけど、メンバーに入るためのゴマスリ作戦も仕込んだ。

ディーターを取材した「サカマガ11月29日号」掲載誌を練習後に渡す。

ずいぶん前から手元にあったんだけど、今日のタイミングを見計らって渡したのだった。

すんごく喜んでくれた。「あー、オレ、日本で有名人だぜ~」だって。

チームメイトも大騒ぎだった。取材しながらプレーしてることへの理解度も高まればいいんだけど。

とにかく、試合出場のために出来ることをやっていこう。