日本は世界の縮図 | ejiratsu-blog

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人は何を考え(思想)、何を為し(歴史)、何を作ってきたのか(建築)を、主に書いたブログです。

世界と日本での人類の移動・文化の伝播1・2

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 世界と日本で、主要な文化が発生した地域は、いずれも交通の結節点で、地理的な関係性が類似しており、次のように、図式化できます。

 

┌―――――┐     ┌―――――┐

A  海  B―――――C  山  D

└―――――┘     └―――――┘

 

※世界/日本

・A:ヨーロッパ/福岡(九州北部)~筑紫政権

・B:中東/大阪(近畿中部)~大和政権

・C:インド/名古屋(濃尾平野)~濃尾政権

・D:中国/東京(関東平野)~毛野政権

・海:地中海/瀬戸内海

・山:エベレスト(ヒマラヤ山脈)/富士山(木曽・赤石山脈)

 

 世界では、Aはローマ帝国、Bはペルシア帝国・イスラム帝国、Cはマウリヤ王朝からムガル帝国まで、Dは秦王朝から清王朝までの中華帝国として、繁栄しており、A・D間の北方ルートは、シルクロードで、C・D間の、北方ルートで大乗仏教が、南方ルートで上座部(小乗)仏教が、伝播しました。

 日本では、古墳時代において、Aは筑紫政権、Bは大和政権、Cは濃尾政権、Dは毛野政権が、想定でき、現在も、それぞれ福岡・大阪・名古屋・東京周辺は、繁栄しており(太平洋ベルト地帯)、C・D間の、北方ルートは中山道(東山道)が、南方ルートは東海道が、特に整備されました。

 そして、南北に迂回せざるをえない山は、世界では、インド半島の、日本では、伊豆半島の、衝突で誕生しており、偶然の一致もみられます。

 こうしてみると、「日本は世界の縮図だ」といえ、日本の地域文化の多様性の一因ではないでしょうか。

 ちなみに、先進文化の時期・出入は真逆で、世界では、近代に、Aのヨーロッパから西方のアメリカへと、出ていき、日本では、古代に、西方の朝鮮・中国からAの筑紫へと、入りました。