みゆきは、ひとりでお人形遊び。ユキホは、ママの目の前でハムスターを抱っこして可愛がり遊んでいた。ママはユキホの目の前の椅子に座ってスマホ中。休日のまったりとした幸せな時間。
幸せな時間を、壊す「?」な空気が突如襲う。何かの異変と共に、突然のママの嗚咽。「あぁー」「うぅっ」とか、ママの嗚咽が続き、ユキホの「ティオちゃん…」という力のない声…。だいたいの察しがつき、二人の近くに急ぐ自分。あぁ、やはり…
二人の間にうごけない白い物体は、ハムスター。ティオちゃん。腕を這ううちに転落したようだ。高さはおよそ80cm。ティオちゃんは、初めは動けなかったが、次第に四肢を動かしはじめた。でも左前足が動いていない。
骨折
嗚咽
呆然
言葉も出ないユキホ。今まで何度も注意してきたのに、可愛がるユキホを信用した僕ら。
パパが、両手にそっとティオを包み込み、ひとまずゲージに入れる。そしてすぐさまweb で検索する。過度な運動が出来ないように、二階には行けないようにすること。バリアフリーにすること。とある。
一言もはっせないユキホ。ゲージのなかのティオを凝視することしかできない。
最悪の事態
こんなにも可愛がってきたのに、
何もできない。何もしてあげらない。
ペットを飼うこと。楽しいこと、だけじゃないこと。それにしても、早すぎる試練。親としての甘さ。立ち直れるのかお前は?という想い…。
「…。…。…。❔」
なんか、左前足が動いているように見えた。観察を続け…。やはり、動いている❕
ユキホの頭を撫でながら、大丈夫大丈夫、という気持ちを示す。(安静にしておこうな)
最悪の事態は、幸運にも回避されたかも知れない。2日経過した今日も、ティオは異常なく過ごしている。まだ100%の安心ではないが、ラッキーだった事を感謝している。
ティオちゃんは、飼い始めた頃のように、人に警戒して、噛みつくようになっているが、生きていてさえ居れば、なんも問題ない❗
良かった、良かった。