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米週次景気先行指数は経済の堅調さを示唆

リセッションアラートの週次景気先行指数(RA/WLEI)と、ECRIの週次先行指数(WLI)をみると、ほぼ同じ軌道を描いているがWLEIは完全に景気上向き方向を示しており、パンデミック以前の水準(景気の強さ)に回帰していることがわかる。

 

 

 

 

 

リセッションアラートのWLEIは、リーマン時に有名になったECRIの指数と比較し、まだマイナー指数ではあるものの、主に金融市場データから構成されることから改定や修正が少なく、そういう面で他指数よりブレがなく、正確性を確保しているといえる。

 

6つのカテゴリーから構成されるこのデータは(WLEI)、国債市場・社債市場・株式市場・信用市場・労働市場・住宅ローン市場の複合指数を加重平均して求められる。

 

この指数がマイナス圏に陥ったときには確実にリセッションを示すアラートとなってきたが、22年下半期に実質的なリセッション、といわれたときにはアラートの役割を証明することができなかった。(ということになっている)

 

しかし実質的な役割を果たしているのは明白で、23年にはその不況状態から抜け出し、今年に入ってからは平時の状態へと完全に回帰している。(これも利下げができないことを証明する主要統計の1つといえる)

 

 

 

 

 

6月7日時点で、前週から0.64上昇の22.1となり、上記6つの構成指数のうち5つが拡大領域に入っている。過去平均の10.07を27週連続で上回り、41週連続のプラス圏内で上昇トレンドを描いていることがわかる。