1月小売売上高の発表の中で ‐経済視点とマーケット視点‐
米国の1月小売売上高が市場予想と乖離したということで為替が若干動いたんだとか(ドル売り)。季節調整と寒波によって消費減速が誇張された、と報道された模様。
まぁ人為的な調整によって歪みが生じるのは統計上、当然なわけですがマーケット、とくに為替に関してはそこまでウォッチされておらず目の前の数値(速報値)に飛びつき、それが値動きに反映される。
原則論として、「経済」の流れを観るうえでは一過性の統計に左右されず3ヵ月平均がより重視される。 順序としても先行・一致・遅行指標といったように区別されている。ただしこれらの指標であっても1次・2次と改定される。
つまり「マーケット」が織り込む速報値と「経済の波」を把握する視点というのは(今更ながらだが)別物なんですよね。 しかしマーケットが経済(番組)として報道されている。 違う視点で同じ統計をみなくてはいけないにも関わらず、ごちゃ混ぜで報道されるものだから投資判断が難しくなる。新NISAということでいえば、初心者はとくに翻弄されるかも。
さらには「速報値」に反応する実勢レートが実際の経済を作り出す。そのような視点が世の中に浸透していけば良いと思うのだが。 マーケットは改定値を待っているわけではなく、ずれのある「次なる速報値」を待っている、ということ。
※いや、久しぶりマクロの本を見返している中での小売り発表だったので、フトした感想