2020年最初のノイズは「米軍によるバグダッド空爆」 | ニューノーマルの理 (ことわり) Powered by Ameba

2020年最初のノイズは「米軍によるバグダッド空爆」

昨年は1月4日のFRB議長発言から相場は急変したが、今年は3日。米軍ドローンによるバグダッド空爆があり、これがマーケットにとって2020年最初の大きなカタリスト(材料)となった模様。

 

一時的なもので終わるのか当面のリスクオフとなるのか、イランと米国の応酬に注視、といったところになる。

 

自分だってまだのんびりしたかったんですけどね。ただ、唐突感みたいなものはない。昨年末には米軍によるKH(カタイブ・ヒズボラ)5拠点への空爆があり、親イラン武装勢力による米大使館襲撃(31日)といった報復もあった。駐留米軍は増員され、今回のバグダッド空爆によって在イラク米国人への避難勧告が出されている。

 

 

                                                  〈 Daily Mail Online から〉

 

堅調見通しだったマーケットですが、いつ何時何が起こるかわからないもので昨年お伝えしたように1月下旬に向かっての流れを警戒していたばかり。冒頭でお伝えしたとおり、昨年も年初にパウエル発言があった。今年も(年初に)何かあるのかな、という空気はあったという事。

 

今回の米・軍事ドローンによるバグダッド空爆、4発のミサイル攻撃によるソレイマニ司令官殺害に対してイランは厳しい反撃措置を取るとアナウンスしており、イラン国内での反撃圧力の高まりが窺える。

 

ただ今回、アメリカ本土を攻撃できないイランに何ができるのか?といった議論もあり、中東における駐留米軍との大規模戦闘、および国外でのテロ多発などが考えられるが、米国から破壊的な攻撃を受けるだけじゃないのか、といった根強い意見が散見される。

 

マーケットに目を向ければ、今回の件によってWTI原油先物は61ドル近辺から63ドル台へ上昇。 米債券先物も上昇し2年利回りと10年利回りは急低下、パラレルシフトを起こしている。特に3ヵ月利回りは(節目といっていた)1.55%を割り込んだ。 これによってドル円レートも108円割れ。ダウ先物も2日の騰げを帳消しにする形になっている。

 

ペンタゴンの声明では「革命防衛隊のソレイマニ司令官および(彼が率いていた)コッズ部隊は、亡くなった数百名の駐留米軍と同盟軍の兵士、ならびに数千名もの負傷者に対する責任があった」となっている。トランプは議会に伝えず空爆の指示を出したとのこと。

 

昨年、米国の無人機が同革命防衛隊によって撃墜されたが、米国が目立った報復をすることは無かった。がしかし昨年末の在イラク米大使館への襲撃から「強い報復措置)の空気は高まった。イラン軍は戦闘準備に入り、緊張は高まっている。対立が一層激化する事は間違いなく、WTI原油先物価格は65ドルを超えてくるだろう。

 

需要ではなく国際情勢悪化に起因した原油価格の上昇は、当然ながら悪い物価上昇につながり、長期化する場合には個人消費および企業活動、ならびに経済活動全般へと波及する事になる。

 

さらには、債券利回りが低下している間は円高トレンドとはいわずともドル円レートの重苦しい展開は続く。 「円高トレンドとはいわずとも」というのは、あくまで金利の観点からだが105円を目指して軽快に落ちていくような(金利)水準ではないからだ。(ここ専門)

 

そうそう。明けましておめでとう、って感じではなくなったが今年もよろしく。

 

※記事冒頭の「2日夜」を「3日」と修正。