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利上げのち脱力感から思う事

前回記事より10日が経った今、思う事はあと10日で2017年を迎えるという事。早いものです。

 

今年の思い出といえば2月11日に3月29日、5月27日。そして7月11日の13時過ぎ。あとは空振りに終わった日銀のマイナス金利くらいですかね。これらは過去の様々な思い出、たとえば2009年3月17日や2010年11月2日、2011年9月21日に匹敵する。あるいは、2013年5月22日からの長期金利上昇を悪い上昇と形容すれば、今年の11月8日(から)は良い金利上昇と対極に据える事ができる。

 

今年生じたこれらの日々は、目先数年というかひょっとすると永遠に忘れない可能性がある。毎年そういう日は複数存在する。

 

先日の12月利上げは別に、という感じですかね。他、6月23日はそうでもないかな。7月に入れば(ドル円レートは)帰すべき処に帰着すると連呼していたので。 事象という意味においては(前述の)トランプ当確からの長期金利の上昇ですかね。ただ理由はすぐに分かった。  他、私事の話をすれば、今年作成した相関チャートは100を優に超えた。いや、実は200以上かも知れない。公表したのはほんの数パーセント。気になった統計は日々相関させ、作成しているうちに1年が終わった感じ。相変わらずそこに季節感は無い。

 

細かくいえば他にも印象を残したイベント・日付はあったかも知れないが、上に挙げたものがすぐに思い出せる日付。そして特に言いたいのは、この10日間で元々潜在的に知っていた事に改めて気づき、ドル円上限論理に気付いた事(つもり)。FRB保有資産の持ち切りに関係している事に気が付いた。

 

ERCReportではドル円下限については特定金利を目途として幾度となく述べてきたが(イエローライン)、上限についても考えつく事ができた、この10日間で。偶然という訳ではなかったがこれは大きな収穫だ。

 

前回記事では下限について来年お役に立つ事ができる、としていたが、上限論理についても今は自信がもてる。 仮に、ですよ。仮に米国の長期金利がグングン伸びるような事があったとしても為替レートとしては頭打ちとなる論理に気付いた、という事。下限と同レベルくらいに自信がもてるわけです。

 

来年は退屈になると思っていたが、この事によってそうではなくなった。皆が関心をもっているのはトランプの財政政策の中身・実践度と長期金利、そこからドル円レートへの論理構築、といったところになるのだろうが、上記、上限論理についてはそこから一段、二段高いレベルの話になる。

 

来年はこの上限論理をマーケットで照合することができる。繰り返しになるが「政治と長期金利・為替の関係」への着目は周回遅れ、と早くも言いたい。そこで競い合うエコノミストを嘲笑いたい。誤った方向で深堀せず、よりマーケットに直結した論理を来年も追究する心構えです。「永遠に語り継がれることの無いパイオニア」として来年もよろしく。

 

 

ゼンゼン関係ないけどローグワン(SW)観に行きましたよ。こちらも色々思うところはあった、 、なんてね。