クイックレポート11月米雇用情勢 ‐「悪い失業率の低下」によって一時よろめく為替市場‐
11月米雇用情勢の結果は「悪い失業率の低下」が顕著になった。つまり労働市場からの退場者が増加している。
さらに賃金上昇率も鈍化。昨年11月の民間部門・時間当たり平均賃金は$25.27だったが直近11月結果は$25.89(※1)で前年比では2.45%増という結果(※2)。前月10月も$25.92に改定され、前月比では0.12%減。 以下、民間セクター時間あたり賃金推移過去5年。(左軸、賃金。右軸、前年比伸び率。/ERC)
まぁ見てのとおり、平均賃金(民間セクター)の基調的な右肩上がりに変化はないのだけど、上昇率を重視している中銀高官ならびにマーケット参加者は、この2つの結果(悪い失業率の低下・賃金上昇率の低下)によって困惑している事だろう。(※3)
為替レートの値動きは、ここのところマクロ大きく、期待が大きかった事の裏返しでもある。ただ現時点でこれは一時的、底堅い事に変わりはない。しかしまた、矛盾するようだが週明けまで警戒イベントは残されている。
これを波乱と見做す人は現時点ではマイノリティに属するんだろうけど週明けはどうだろう?
これはクイックレポなので後ほどアップデートするかも。(つまり、しないかも) 取り急ぎご報告まで。