6月FOMC前夜
5月中旬以降、USDに対してEURは強く、結果としてUSDI(ドル指数)は弱くなっている。
ただ、円に対しては底入れし、年内のどこか(利上げ・イエレン弁)で狼煙を上げる(円安)準備を整えているように、見えなくもない。「米東部、6月17日利上げナシ」、は市場のコンセンサスとして(やっと)形成され、議長は胸をなで下ろしている事だろう。
7月にも開催されるが(FOMC)、そこでもサプライズ無く、市場にヒントを与える(と思われている)8月のジャクソンホールシンポジウムも空砲に終わる事が分かった。6月中旬現時点において、9月FOMCはロシアンルーレットのようにも映る。がしかし個人的に(利上げは)もっと遅延すべきだと考える。
そういう意味では米17日に公表されるドットチャートにも意味は無い。過去を観れば分かるように、ハッキリ言って外れる。FOMC予想の経済成長率、物価上昇率・失業率にしてもそうで、とことん外れるのが「ネタ」となっているようにも思える。
5月20日に発表された4月FOMC議事録の内容は、「ドル高による純輸出の減速は一時的」、と言うものだった。しかしその後の(5月)29日に商務省から発表された1-3月期GDP改定値は下方修正となったものの、(ドル高にも関わらず)輸入が上方修正されており、FOMC声明とはズレが生じている。
4月FOMC声明を振り返れば、第一パラグラフは「米経済成長は一時的要因あり、冬の間に減速、住宅市場の回復は依然として遅い」となっている。がしかしその後の発表によれば上記のように輸入は上方修正、住宅投資は声明とは裏腹に(その後の29日に)上方修正されている。FOMCは第1四半期がソフトパッチであり、第2四半期はキャッチウェーブとなり得るか否か、見極めようとしているが、依然として解明できていない印象だ。つまるところ、過去数年間同様、(威勢ばかりで)ブレーキを踏み込む事はできない。確信もない。(利上げすれば、それは虚勢だという事)
(住宅着工件数と住宅ローン30年金利 / 筆者作成)
物価上昇と雇用の最大化、が利上げの基準とされているが、声明では住宅投資自体にも注視している事が(毎回)分かる。上記表は自分が(勝手に)作成したものだが、住宅着工件数は月間ベースしか発表されない事から、フレディマック発表の住宅ローン金利もそれ(月ベース)に沿う形にさせて頂いた。(月アベレージ) 金利下がれば着工件数加速、その逆もまた然り、といったもの。
ただ、金利と天候が着工件数の「先行指標」(拙著7章)としている自分は、住宅ローン金利の6月分(フレディマック、6月11日終週)が4%に急騰していたので、参考として表記させて頂いた(つまり6月のローン金利のみ週足)。 デベロッパーは金利の急騰を嫌がるだろう。FRBは、利上げ議論とともに金利が急騰すれば住宅投資が減速する、といった矛盾をはらんでいる。(結果として利上げに及び腰となる)
まっ、 どのような文言になったとしても核心部である第3パラグラフは以下の文言でスタートし、
To support continued progress toward maximum employment and price stability, the Committee today reaffirmed its view that the current 0 to 1/4 percent target range for the federal funds rate remains appropriate.
第4パラグラフは以下で決まり。
The Committee is maintaining its existing policy of reinvesting principal payments from its holdings of agency debt and agency mortgage-backed securities in agency mortgage-backed securities and of rolling over maturing Treasury securities at auction. This policy, by keeping the Committee’s holdings of longer-term securities at sizable levels, should help maintain accommodative financial conditions.
またリポートします。
