「円売りスペキュレート」そしてユーロ相場
現在のドル円レートの上昇は、FRBのテーパリング議論や米金利動向といったファンダメンタルズとは、ほぼ無関係。それは米債券相場の動向からも明白だ。為替レートの値動きとそれらは完全に区切られている。
そのことに関しては、「サンクスギビング前(28日前)のドル円レート」、「ドル円レート、仕掛けの行く末(25日発行」(ともに号外)でも説明させて頂いたが、今回の円安には、一部のタカ的連銀総裁の発言がトリガーとはなっているものの、「年末までに儲けたい人たち」が多い、というだけの話であって、実質的には米金利などのファンダメンタルズと無関係だ。
CFTCによれば、IMM円売り越しはネットで11万枚(19日終週)、前週9.5万枚からの大幅売り越しとなっている。現状を考えれば「102」は上値として大きく意識される事になる。
リスクオン、という論調も見かけるが、厳密にはそういうわけではない。マヌケなエコノミストなんかが「市場はリスクオン」なんて事を口走っているのが目に付くが、原油に目立った反発はなく、CRB指数も275ポイントが精一杯の状況、米マネーサプライ(マネーストックM2、下図)に限っては、金額ベース・上昇率はともに大幅下落、つまるところ、単純な円売り・日本株買いトレードが拡大しているだけ。(米株はファンダメンタルズが伴っている、10%の銘柄入れ替えが実施されたからだ)
今後の節目は明日26日、そして(当然ながら)来月、米11月雇用情勢一次速報値。「102円」は意識されてはいるものの、マクロの結果如何によっては近くて遠い存在、には十分なり得る。
このような時には、日本株につき、「投機的ドル円レートのポチ」と形容せざるを得ない。予想EPS・PERは「投機の餌食」と言い換える事もできる。
ユーロ相場に関しては、やはり「ゾンビ現象 」が顕在化してきた。euriborは3ヵ月以下の短いゾーンで急反発、繰り返しになるが十分予期できたシナリオだ。


