札割れと基金構成の見直し
21-22日の日銀会合についてだが、物価上昇率+2%を目標に置いても、国債買い入れという主軸の手段は変わらないので、今までもそうであったように、その(物価上昇)効果も変わらない。
日銀が、直接的に物価上昇を手掛ける手段を持ち合わせていない事は明白だといえるのだが、彼らに突き付けられている現実的な目標は、基金残高目標(12月101兆円)を達成する事だといえるかも知れない。
昨年より、基金における共通担保オペの札割れが頻発しているが、強力な緩和観測が日増しに強くなるにつれ、募集に対する応札額も縮小してきた。資金余剰感が蔓延している上に、(前述のように)超過準備付利撤廃観測まで拡大してきたものだから、この現象(札割れ)は今後も続く事が見通されている。この事によって、昨年減額した共通担保オペ残高(25兆円)だが、残高達成に向けて一層の減額が見込まれており、買い切り残高は拡大する事が織り込まれている。
日銀は、「効果無き基金残高拡大」を政府から、そして市場から強いられ、残高目標達成のため、資産構成の見直しに奔走する。冷静に考えれば、実態無き政策変更だといえるのではないだろうか。