警戒心高まるEA ‐今週のマーケット‐
今週は欧州にとって「心臓破りの丘」と形容する事ができる。とてもナーバスな週になる。
23日のドイツでの札割れ、25日のイタリア入札と立て続けに散々な結果に終わった事が、流通市場に一層の悪い連続性を生み出した。入札不調からの国債・株式・通貨の下落という「悪夢のチェーンリアクション」が根強いものになりつつある。
本日28日にはイタリア(長期・19時)、ベルギー(長期・20時)、フランス(短期・23時)と入札が控えている。明日もイタリア・ベルギーと続き、12月1日(木)にはスペイン・フランスだ。
ベルギー・スペインは新政権誕生をアピール、イタリアはIMF経由での資金調達(報道)で、市場に安心感を与える事ができるか、といったところになる。特にスペインは新発3年債の予定を既発債(15・16・17年償還)入札に変更している。イタリアが同年限の新発債入札を予定している事が理由のようで、各国財務省がナーバスになっている事を表している。
特に各国における短期債への圧力が強い事から、本日のフランス入札には警戒感が必要になる。CDS市場、長期ソブリンとフランス市場からは目が離せない。 大国(ドイツ)の札割れによってセンチメントは下振れ掛かっており、各国での入札が無事に終える事ができるのか、一層注目される事になる。
米国
今週の米国は、明日29日(火)にイエレン副議長の講演に始まり、アトランタ・サンフランシスコの(連銀)総裁による講演、明後日30日にはミネアポリス、1日アトランタ・セントルイス総裁とFOMCメンバーの発言が注目される事になる。例のごとく、各人が言いたい事を言って市場を揺さぶる可能性はあるが、数週間前ほどのインパクトは無いだろう。
今週は12月第1週に繋がっているという事で、ISMのサーベイよりも11月ADP雇用(30日)が先に発表されるという変則的なスケジュールになっているが、2日(金)のBLSと合わせて、今回の雇用統計には大したサプライズは無いように思える。連続的に発表される住宅指標と合わせて、米国の指標に市場が大きく振れる可能性は少ないのではないだろうか。どちらにしても市場の注目は欧州になる。