アメリカの没落
住宅ローン30年融資金利は史上最低を更新、「3.94%」で、4%を割り込んできた。
しかし、住宅市場低迷の原因は別にある事から、低金利政策は下支え効果があれば恩の字といったところ。問題の根幹である家計のバランスシートは今後も是正するのに時間が掛かる。 (参考:空振りする低金利ポリシー )
で、差し押さえ状況を見てみる。
全米で、6月に583件に1件だった差し押さえ件数は、8月に570件に1件の割合とやや悪化している。差し押さえ件数トップは相変わらず カリフォルニアが独走、月60000件をプッシュしてきた。比率トップは、こちらも変わらずネバダ。
ネバダは6月の10007件から8月は9677件と減少、比率的にも1/114件から1/118件とワイド化している。上位では6月3位だったアリゾナが13447件から11081件と、差し押さえ件数が減少したのが目に付く。
で、SNAP(フードスタンプ)利用者。7月は4534.5万人で、5月に跳ね上がった水準とほぼ同水準となっている。例のごとく「7人に1人」に限りなく近付いている、という事になる。
何度も言うようにアメリカはもっと悪くなる。 リーマンショック時と比べると、もっと悪い状況になる可能性だって否めない。あの頃は財政・金融、どちらも緩和余力があり、ポリシーミックス効果はあった。今現在はどうだろう?FRBも政府もがんじがらめ、一転して出動余力は無くなった。 政策当局が高速ギヤで駆け抜けた結果、大き過ぎて潰せないから、「大き過ぎて救えない」へ事態は変わったわけだ。
住宅当局が大手銀に容赦ない状況を見ていると、本当の金融危機は今から到来する。そんな予感がしている人は、自分だけでは無いはずだ。


