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注目の「22日発・米財務長官」

20日に政権交代となったアメリカの株価は一段安となった。


期待の助走が長かったオバマ新政権は、華やかな就任式

を迎えたんだけど、見方を変えると 「宴終了の日」を迎えた

事にもなる。


ブッシュは群衆から揶揄されながら寂しくヘリでワシントンを

去った、という事なんだけど、歓迎されたオバマ新大統領に

しても、就任当日のその株価下落幅は、大統領就任式当日

としては 「112年の歴史で最悪」なものだったらしい。


大統領就任にケチをつけられたような株価下落なんだけど、

オバマにとって 「タイトな日々」がスタートした事を象徴する

ような出来事となった。



注目されるガイトナー


FRBが「ゼロ金利」に踏み切り、量的緩和に奔走している中、

今後FRBにできる事は限られてくるって事で、オバマは就任

早々の切り札として 「TARP残金活用」を議会に要請してたん

だけど、15日には上院から承認される事になった。


上院承認は難しいとみられていたTARP活用なんだけど、

(残されたライフライン「TARP」) それが承認された事でオバマ

にとっては早速、リセッション回避へ向けて幸先の良いスタート

となった。


21日には、注目のガイトナー (Timothy Franz Geithner)

次期財務長官の承認公聴会が開かれたようなんだけど、

(注目される米次期財務長官) そのTARPについてガイトナー

は「投入条件の厳格化と透明性向上」を約束したらしく、TRRP

改革を力強く宣言したらしい。


納税漏れや家政婦の雇用許可の問題で、議会から厳しく追及

される見通しとなっているそのガイトナーなんだけど、財務長官

就任には問題なさそうで、就任早々TARP改革に力を入れる事

になる。



果てしないカオス
   ガイトナー(左)とバーナンキ(右)



ポールソンに変わり、市場から歓迎ムードで迎えられた経済

リーダー・ガイトナーは、(ガイトナーが財務長官へ)  今年

「最も注目の人」といえるかも知れない。  


今後、金融支援策の資金が7000億ドルでは足りなくなるのは

ほぼ明白で、金融支援拡大を議会に要請せざるを得ない状況

がやってくると思われるんだけど、ガイトナーがTARP改革を

議会に向けて説得力のあるものとする事ができれば、お暗い

アメリカ経済にも、「少しの兆し」が見えてくるかもしれない。 


財政赤字が1兆ドル規模となるハイリスク状況が 「数年は続く」

といわれているんだけど、ガイトナー経済チームはそんな中、

ハイリターンに挑戦する事になる。


昨年はある意味、ポールソン・イヤーでもあったんだけど、今年

は「ガイトナーの年」となる。 要するに彼の政策がクローズアップ

される事が多くなると思われるんだけど、まぁ本当に注目ですね。


じゃまた。


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