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遠い「兆しの兆し」

「三国志 文庫版 /横山光輝著」 を連休中に読むだろうと

思って全30冊購入したんだけど、数冊読んだ程度に終わった。


小学生の頃、コミック版全60巻を持っていたんだけど悪友に

レンタルしてしまい結局返ってこなかった。よって再度の購入。


小学生の頃読むのと、今読むのでは印象も違うだろうと思って

いるんだけど、数冊読んだ感じではあまり変わりないかな。

まぁ全巻読むのは楽しみです。



加速する損失計上と外資ファンドの撤退


前回の記事 (春先のドル急落説) でも書いたんだけど、通期に向か

って評価損を計上する企業が増加しているって事で東証一部上場

企業では続々と為替差損並びに、投資有価証券評価損失が膨らん

でいる。


東証1部上場企業が平成20年10~12月期(第3四半期のみ)に計上

する評価損は総額7000億円を超える見通しのようで(ロイター)、それ

がそのまま次の期の業績予想に影響を及ぼし、21年3月期決算予測

も下方修正する企業が増える可能性も高まっている。


目立ったところでは、今月9日には神戸製鋼が157億円の損失計上

を発表し、新日鉄が579億円、TBSが97億円の損失計上を発表。

大手量販店 「ドンキ」も、デリバティブと投資信託で30億円弱に上る

評価損が発生する見込みになったらしい。


営業損益段階で苦境にあえぐ企業に追い討ちを掛けるような「特別

損失計上」はそっくりそのまま株価に繁栄される事になる。


どこかのアナリストが今年の日経平均予測として、「チャート」を基に

16000円辺りを予測していたんだけど、自分には夢物語のように聞こえ、

その予測は不真面目な態度にすら映る。


2003年の「日経平均7600円」は米エンロン・ワールドコムの粉飾決算に

よる「市場センチメントの悪化」を繁栄したものであり、ファンダメンタルズ

を繁栄した今現在の株価とは明らかに質が異なる。要するにV字ならぬ

L字 (L字相場) は続く事になると思われる。




果てしないカオス
       予想される今後のL時型



2009年の世界経済は、主要国がマイナス成長となり大幅に減速する

事が見通されており、10年には回復するとの見方がBISの主要国中銀

総裁会議(G10)で示されたようなんだけど、それすらも楽観的な観測

に思える位の悲惨な状況となっている。


今現在、大多数の企業にとって良い材料といえば、原油価格の大幅な

下落が損失を下支えしているくらいのものであって、ファンダメンタルズ

の低下と株安の連鎖が止まらない限り市場には明るい兆しは見えてこ

ない。


日本市場に限っては、そのような株安進行で運用成績が悪化した外資

ファンドの撤退も続いており、以前注目していたJパワーと委任状争奪戦

(TCIとJパワー) を繰り広げていたTCIも昨年11月には、保有するJパワー

株全てを同社に買い取らせて撤退している。


米スティール・パートナーズも、投資先企業の保有比率を下げ続けて

おり、昨年1年間の売却総額は1100億円を超えたようで、時価ベース

の運用資産もピークの4割程度に縮小している。 他目立ったところでは、

米ブランデス・インベストメント・パートナーズも増配などを株主提案した

小野薬品工業、日比谷総合設備に対する比率を引き下げている。


今後、外資ファンドによる日本株売却が加速する可能性は高く、それが

企業の損失計上と重なり、株安がさらに進行するという流れが、想定され

る中でも1番信憑性が高いように感じる。


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