三谷幸喜氏が、ホイチョイ馬場氏のYouTubeで、大河脚本について語っていました。
全48話の何回目で何の話をやるか、最初にほぼ全部決めてから書き始めたのだそうで。
大石静先生も同じようなことを、どこかのインタビューで語っていたと思います。
3年前くらいから準備始めて、一年以上前から執筆に取り掛かったそうですが、最初に全体のプロットを決めて、何話に何が起きて何話で誰が死ぬ、って計画立てなきゃ、とてもじゃないけど怖くて大河の脚本は書けない、みたいなことを仰っていました。
NHK大河の回数は最初から、少なくとも始まる一年前からガッチリ決まっている、ってことです。
評判の良い悪いで伸びたり縮んだりするものではありません。どっかの民放の連ドラみたいにスポンサーの横槍で打ち切り、なんてことも、ありません。
「100カメ」観ていて、第何回の演出担当は誰、美術担当は誰って何ヶ月も前から決まってて、すごい人数がその日に向けて準備してるんです。
「大石先生、凄く評判いいんで、一話増えました、脚本書き足してくれません?」
とか、逆に
「なんか急に総選挙になっちゃったんで、一回減りましたすみません」
とか、そういうの絶対に不可能でしょ。
選挙やオリンピックがあったおかげで、大河の回数が減った、けしからん、と怒っている人が、いまだにいますが。
そんなわけがないです。
近年は、年に四週ほどは「休み」があるように、最初から組まれているんです。
選挙も五輪もない年には、なんか出演者座談会みたいなユルイ特番をやって埋めています。
逆に、麒麟が来るのときは、始まったのが遅かった上に出演者にコロナが出て収録が一月できない、という事態になって、麒麟川島明氏司会のダイジェスト番組を数回やりましたが。
ドラマ本体は短縮されることなく、予定の回数をやり切るために越年しました。
つまり。興醒めなことを言って申し訳ありませんが。
今からどんなに頑張っても、どんなに評判よくても、我々の努力で視聴率がうなぎ登りになっても、光る君へ、の話数は増えません。
そもそも、今の時代に視聴率だ何だ言うもんではありません。
録画機器もなくBS放送もNHKプラスもオンデマンド配信もなかった大昔の数字と比べても、何の意味もありません。
NHKはすでに視聴率なんて数字は全く気にしていません、そうでなければNHKプラスをあんなに熱心に宣伝するはずないです。
私も「光る君へ」は大体あとからオンデマンドで見てます。いい時代になったものです。日曜日は何が何でも8時までに家に帰らなきゃって焦ったり、録画予約をしくじって絶望的な気分になったり、そんな昔に戻るのは、ごめんです。
だいたい二、三回は見てますが、視聴率には全く貢献していません。