「みなに幸あれ」古川琴音主演にしては「いいのか?」ってくらいガチのホラー問題作。日本人なら見ろ! | えいいちのはなしANNEX

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昨日、アトロク試写会で渋谷に行きまして、A25ボーはおそれている」の試写会でなんだかんだ四時間いたんだけど、ああ、この映画館でも「みなに幸あり」の舞台挨拶やったんだよね。

そういえば、この映画「凄いぞ」と言ったっきり、詳しき書いてなかった。

そもそも「A25みたいなホラー映画を、日本人も作れるところを見せたいじゃあないか」というプロヂューサーが、コンクールの入賞短編から、資金をつけて長編に仕立てて、#古川琴音 を連れてきて、それで出来上がった映画、だそうです(という話をテアトル新宿のアフタートークで聞いた)。

本場のA25に比べれば、予算規模もまだまだ全然だけど。やったるで、という気概に満ちている、といえたんじゃあないか。

こんなふうに書くと、なんかいい話なのかな、と思われちゃうかも知れませんが。

うーん、どう言ったものでしょうね。基本、ガチのホラーなんで、奇麗な着地をするとは限らないし、ヒロインが最後に浄化されるとか、そういうウエルメイドな展開が保証されているわけでもありません。

こっちの魂に手を突っ込んでくるような、頼むから許してくれーっていうような。そういう代物ですね。

そこは覚悟してね。

「みなに幸あれ」は、もちろんグロいホラーなんだけど、社会の矛盾というか、他人の犠牲のうえに成立している幸福って。本質的にヤバくないか、っていうのを、感覚的にぐいぐい推してくる。

かなり、やばい映画です。特に現代の日本人は、観といたほうがいい。コレは何のメタファーなんだ、ってさ。

多分、分かるよ、観れば。