太郎くん(高杉真宙さん)、あれっ、いつのまにか元服して「惟規(これのり)」になっていますね。急に立派になりましたな(今、いくつの設定だろう)。
花山天皇が即位して、そのお祝いの会? で主人公まひろが踊る、という回。とんでもない晴れ舞台。
本当は左大臣家の娘(黒木華の倫子さま)が踊るべきところ、代理で出て来てるんですよね。本来、この晴れ舞台で踊れる身分じゃあないんだが、そこは脚本の上手いところ。
宮廷じゅうの貴族が居並んでいる、颯爽とした公任の後ろにぼんやり映っている、藤原斉信(はんにゃ金田哲さん)。
こんな後ろのほうに座ってますけど。
妹の「忯子(井上咲楽サンだよ!)」が新しい天皇(本郷奏多さん)の妃になったんだよ。主賓である帝の身内なんですから、もっと前のほうにいてもよさそうなもんで。
斉信の父、左大臣兼家(段田安則)の弟の「為光」(阪田マサノブ、「波の数だけ抱きしめて」で織田裕二の相棒だったひとです)は、いま大納言のはずなんだけど、劇中ではまだ紹介もされてない、いわゆる「並び大名」ならぬ「並び貴族」扱いですけどね。
この為光さん、娘の忯子を花山天皇に入内させ、もう一人の娘を、新帝の母方の叔父「藤原義懐(よしちか)」(今回急に威張り出した高橋光臣)に嫁がせている。つまり為光と斉信の父子、花山帝即位で「我が世の春」のはずです。
これは兼家とその一家、ちょっと、危ないんじゃない?
もちろん「あの帝はダメだ、長くはない」というのが大方の見方で。
左大臣(益岡徹)も娘を入内させようかなと一瞬思ったけど思いとどまったくらいで。
そこはある程度、兼家も楽観してたんだけど。
どうやら本郷奏多さん、思いのほか、手ごわそうだ。というか、さっそく側近政治を始めて、予想以上に危ない帝だった。
自分が送り込んだ子分、「あの皇太子は馬鹿です」と報告していた為時(なひろの父)まで、いつのまにかしれっと「花山側近三人衆」の一人になってるし。
これはちょっと、想定外じゃないですか?
だからこそ、この新帝は、早いうちに、なんとか退位させないといけないんですよ。どんな手を使っても。
さあ、どんな手を使うんでしょうね。
安倍晴明、なんかするのかな、いまのとこほとんど具体的に動いてませんけど。
まひろも、惟規も、のんびりしてていいのか、すでに花山派の一員だと世間からは見られてたりしてませんか?