「エターナルズ」は、一本で発端から結末までやってくれたのが嬉しい。 | えいいちのはなしANNEX

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このブログの見方。写真と文章が全然関係ないページと、ものすごく関係あるページとがあります。娘の活動状況を見たいかたは写真だけ見ていただければ充分ですが、ついでに父の薀蓄ぽい文章を読んでくれれば嬉しいです。

「エターナルズ」
何がよかったかといって、いちばん嬉しいのは、二時間四十分(決して長くはない)で、発端から大団円まで、一気に全部やってくれて、ハナシに結末をつけてくれたことですわ。

「アベンジャーズ」みたいに、過去作を何本、十何本も見ておかないと分からないぞ、とか言われると、ちょっと疎外感を感じてしまうし、次は一年後とか言われたら興味を引っ張ってられない。このトシになると、前の話はどうなってたかなんて忘れっちまうし。

六本木の映画館で、MX4Dなのに何故か通常料金で得した気分で、出てくる人物はみんな新キャラなのが「マーベル弱者」にとっては何より嬉しい。こういうことって大事だと思う、映画ってのは、一本で完結しているべきものだと思う。マーベルマニアばっかりじゃないはずだから、世の中は。

キャラクターそれぞれが「ひと目みて、どんなヤツか分かる」っていうのも嬉しい。「あれー、マドンゾクじゃんか」と思ったら、もうガンガン肉弾でぶん殴るってのがもう愉快痛快だし。「あれー、アンジェリーナジョリーじゃんか」と思ったらさすがのキレっぷりも嬉しい。
世界史の名場面があちこちに出てくるのが楽しかったけど、特にスペインのマヤ侵略を明快に非難しているシーンで、これはかなり直截に現代世界にコミットしてるな、と身を乗り出す気分になってるところで、あのキノコ雲には度肝を抜かれた。アメリカ映画が、これを、やった! それだけでも衝撃作だった。
終盤のテーマが「人類には、生き延びる価値があるのか?」ってところまで行って。「はい続きは来年」ってしなかったところは、これは絶賛したいと思うんですよ。

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