「EMMA.」ジェイン・オースティンの主人公って、つまり「から騒ぎ」のベアトリスだよね。 | えいいちのはなしANNEX

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サブスクをあちこち検索してたら、「EMMA。」という映画があってね。

ジェイン・オースティンの長編小説の、何度目かの映画化。

2020年、主演が「アニャ・テイラー=ジョイ」という女の子。

いや、「傲慢と偏見とゾンビ」ってのを見て以来、ジェイン・オースティンは「基礎教養として知っとかないといけないんだ」ってのを認識してね(だって、誰でも知ってる原作だからパロディが普通に出来るわけだよね)。実際「傲慢と偏見」は100分de名著でもやってたし。

で、「エマ」だけど、基本は「傲慢と偏見」と同じっていえば同じ。頭がよくてプライド高めの令嬢が、なんだかんだいいながら最後に「ガツンと言ってくれた男」と結婚するお話だが。

これ、なんか凄い気にいっちゃってね。

この「アニャ・テイラー=ジョイ」ってのが、なんていうかな、俺の理想の「ベアトリス」なんだ、「から騒ぎ」の。そうそう、こういう女の子なんだよ。

そこそこ美人で頭がよくて、他人の恋愛の世話を焼くのは大好きなくせに、自分は「どうせ男なんてみんな私よりバカだから夫なんか持つ気はないわ」なんて顔してる、そのトシで人生極めたような顔すんなよ(笑)、という、愛すべきキャラだ。

「近くにいる喧嘩友達の男」、これがベネディックだ。二枚目ではない。だけど、セオリーでいえばコイツが結局「くる」に決まっているんだよ。あー、なんか思い出すよな「から騒ぎ」。

俺もこのトシになるとねえ、若い頃にシャカリキしていた頃のことが懐かしなるんだけど、特に、学生時代に唯一演出を取った「から騒ぎ」の話は、何十時間でもできる。聞いてくれるヤツがいさえすれば。

ベアトリスって、シェイクスピアの女性のなかで一番思い入れのあるキャラなんだよ、ホントに。

だからさ、この「エマ」観てても、あああそうか、あそこはもっと面白くできたなあ、なんて話を、やたら思い出すんだわ。

みたいは話を、誰か聞いてくださいな。呑めるようになったら、さあ。

 

 

 

 

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