四等官制の「かみ、すけ、じょう、さかん」って読み方は、どっからきてるんだろう、調べてみた。 | えいいちのはなしANNEX

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日本の律令制では、「四等官制(しとうかんせい)」といって、どの役所に「かみ、すけ、じょう、さかん」がいました。

役所の種類によって使う漢字が違う。国司なら守、介、掾、目。省なら卿、輔、丞、録。寮なら頭、助、允、属。兵衛府、衛門府なら督、佐、尉、志。大と少があるのもあるけど、みんな「かみ、すけ、じょう、さかん」と読みます。

かみ、すけ、は訓読みですけど、じょう、さかん、というのは音読みっぽいでね。

長官のカミ、それを助けるスケ、は意味どおりの和語(日本語)として。

「ジョウ」と「サカン」は、どっからきてるんだろう。

調べてみました。
ジョウは「丞」、サカンは「左官」の音読みを、そのまま使ったもの、だそうです。
雪之丞変化」の、丞ですね。
丞は、草かんむりと四つ点をつけると「蒸気」「蒸発」のジョウになるのがわかるように、これ自体が「ジョウ」で、「かたわらから両手をそえて助ける」形を現した漢字だそうです。

左官は、壁を塗る人のことです、ってのは逆で、建物を修繕する職人に何か位をあげないと宮中に出入りできなかったので、いちばん低い「左官」ということにした、って由来だそうでうが。「左」は「佐」と同じ意味、つまり「補佐官」です。
つまり「すけ、じょう、さかん」はみんな要するに補佐するひとという意味だ、ってことのようです。

 

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