フランス語の映画なのに「ザ」って・・・? この邦題の付け方はガサツ過ぎる。
だってこれは、20世紀のフランス・パリの雰囲気抜きには成立しない映画だから。
ロイ・フラーという人は不明にして知らなかったけど、シルクの衣装と、とんでもない体力と、斬新な照明演出でパリの度肝を抜いた一代の「女傑」、っていう言い方がまさに相応しい。
アメリカの方田舎(フランス語を喋ってる地方)から、飲んだくれの父の死でニューヨークに出てきて、売春か犯罪スレスレの積極的なやり口で糸口を掴む。
この主役の女優、ソーコさん、たぶん舞踊が本職な人なんだろう、異様にゴツい体格をしていて、しかも劇中でも常に筋トレをしてる。舞台で1ステージ踊ると酸欠で卒倒し、常に筋肉が悲鳴を挙げ、強烈な照明で目がやられ、満身創痍、ボロボロになりながら舞台に立ち続ける。凄まじいよ、このひと。
この映画のはなしつづく。