「ザ・ダンサー」は舞台芸術映画と同時にアスリート映画。 | えいいちのはなしANNEX

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このブログの見方。写真と文章が全然関係ないページと、ものすごく関係あるページとがあります。娘の活動状況を見たいかたは写真だけ見ていただければ充分ですが、ついでに父の薀蓄ぽい文章を読んでくれれば嬉しいです。

フランス語の映画なのに「ザ」って・・・? この邦題の付け方はガサツ過ぎる。

だってこれは、20世紀のフランス・パリの雰囲気抜きには成立しない映画だから。

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ロイ・フラーという人は不明にして知らなかったけど、シルクの衣装と、とんでもない体力と、斬新な照明演出でパリの度肝を抜いた一代の「女傑」、っていう言い方がまさに相応しい。
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 アメリカの方田舎(フランス語を喋ってる地方)から、飲んだくれの父の死でニューヨークに出てきて、売春か犯罪スレスレの積極的なやり口で糸口を掴む。
この主役の女優、ソーコさん、たぶん舞踊が本職な人なんだろう、異様にゴツい体格をしていて、しかも劇中でも常に筋トレをしてる。舞台で1ステージ踊ると酸欠で卒倒し、常に筋肉が悲鳴を挙げ、強烈な照明で目がやられ、満身創痍、ボロボロになりながら舞台に立ち続ける。凄まじいよ、このひと。IMG_20170604_152427936.jpg
この映画のはなしつづく。