駿府城、天守閣もないし、ただの公園に家康の銅像が立ってるだけだろうと思ったら、とんでもない。
お城好きワンダーランドと言ってもいいです、一日居てもいいくらいです。家族には迷惑だろうけど。
「お城=天守閣」だと思ったら大間違い、ってのは何度も書きましたが。
天守閣ってのは、展望台兼宣伝塔に過ぎません。安土桃山時代から江戸初期にかけての一時的な流行にすぎません。なくてもいいです。
そこで、とりあえず「城」とは何か、って話をします。
「城」という漢字はもともと城壁に囲まれた都市全体を指すものです。その内部に何万人も人間が住んでいるのが中国の「城」です『[悲情城市』って映画ありましたよね、「城」というのはつまり街のことですね。
日本は異民族の騎馬隊が攻め込んでくる心配がないので、街ぐるみ城壁で囲むということはしてませんでしたので、軍事要塞に「城」という字があてられましたが、この時点で意味がすでにズレているんですが。
それでも「お城」 を語るなら、二の丸、三の丸まで全部含めなきゃダメです。江戸城なんか今の千代田区全域くらいが「城内」ですから。
ちなみに「キャッスル」(英語)とか「シャトー」(仏語)とかいう言葉を「お城」と訳しているのもあくまで便宜的なものです。たいていの「シャトー」、はホントは「城」ではなく「館」とか「屋敷」とか訳すべきものです。
外国語を翻訳すれば必ず意味が少しづつズレる、ということは、心に留めておきましょう。
というわけで、天守閣はなくても城マニアは楽しめます。模型でいい。
駿府城の楽しい雰囲気をお伝えしながら(笑)、つづく。