中国語のzoomレッスン、第2回目のレポートです。今回は初級段階で心がけるべき「聞き取り」と「スピーキング」の勉強法に関してお話をします。もちろん、英語学習者ならびに、何語の学習者にとってもお役に立つことを書いています。
現在使用しているテキストは國立台灣師範大學國語教學中心の「當代中文課程3」(現代中国語コースレベル3、くらいの意味)です。
私は夫婦で台湾旅行をするのが好きで、好きが高じて独学で中国語を勉強するようになりました。中国大陸標準語の普通話と台湾国語というのは中国語としてほとんど同じで意思疎通に問題はないのですが、それでも若干の違いがあり、また文字の面では大陸の簡体字に対して台湾は繁体字(日本の大正・明治時代に使われていたような漢字)という大きな違いがありますので、「台湾で中国語を使う」ということが目的である私は先生もテキストも台湾バージョンでお願いしています。
テキストですが、台湾に来た留学生の大学の生活をテーマにしたストーリーで構成され、リーディングに加えて単語リスト、頻出フレーズ紹介、簡単な練習問題がついています。内容自体はそれほど難しいと感じません。初級の終わりかけ、もう少しで中級かな、というくらいのレベルでしょう。
60分のレッスンのうち、前半30分は会話が続きます。自分自身が中国語に取り組む中で、外国語の初級学習者が心がけるべき点にいくつか気づいたので、下に記しておきます。
●聞き取り
私の中国語聞き取り能力は相変わらずひどいですが、体験レッスンの時と比べると、少しは単語が聞き取れるようになりました。というよりは、復習を通して知っている単語が増えたのでしょう。初級レベルでの聞き取りで重要なのは知っている単語の量ですね。構文や文法がわからなくても、単語さえ知っていれば、相手が何を言おうとするのか、置かれている文脈から推測することができます。これはリーディングでも同じです。学校などで英語のリーディングが本当に苦手な方は、やはり単語を覚えないと一皮剥けることができません。
しかし、単語つなげての推測でなんとかなるのは、やはりごく初級の間だけです。単語の次は熟語、そして構文です。つまり、一度に処理できる情報のかたまりを大きくすることで瞬間的な情報処理の効率をあげ、単語だけではなく、文としての意味も理解できるようにならないといけません。そのためには熟語知識と構文知識が欠かせません。英語では構文のなかには「5文型」も含まれていると考えてください。
●スピーキング
初級の人が単語を適当に並べても、その意味はまず通じません。中国語も英語も単語だけでなく、語順がメッセージの意味を決めるので、文としての形(せめて語順)が成立しないと意味は通じないのです。ですからやはり例文暗唱大事。英語ならばスピーキング初級者は、例えば "It's all right." とか、"I'm done."といった、いわゆる「決まり文句」がポンポンと口に出せるようにしていくことがを最初の目標にしていってほしいですね。
そしてそこから先のレベルでは、例文暗唱で培った構文の知識を「型」として、そこに単語を流し込んで文を作っていきます。個人的には「構文6」:「単語4」くらいの重要性です。しかしこれらは決してバラバラではなく、一体で学習することができます。まずは短文の例文を暗唱し、その中で出てくる単語は覚え、例文の中で出てくる語順や、決まった型に慣れていきましょう。基本的な文法は例文の中にそのまま備わっています。かえって文法を「お勉強する」よりも例文を覚えてしまった方が、文法を「体に染み込ませる」ことができます。勝手に「自分なりの外国語」を作るのではなく、例文の型を真似して文を作る作業を積み重ねましょう。
次回では、中国語の聞き取りに苦戦する自分が、「そもそもなぜ英語を聞き取れるようになったのだろう?」と思い返してみて、気づいたことを書いてみようと思います。やっぱりリーディング大事、っていうお話です。

