洋書の多読が進んでくると、
そのうち読む語数が増えてきて、
音読するのが大変になってくるんですね。
親が子供の読みの状況を把握するために
音読はできる限り長く続けていくことがオススメですが
子供が「音読するのが疲れる、声が枯れる!」などと言うようになったら
少しずつ黙読をスタートさせましょう。目安は音読が1時間を超えるようになり、読むスピードもかなり早くスラスラ読むようになったら
黙読が始まると、さらに読書が加速し、
親はそのうち「この本、本当に楽しめてるかな?分からない単語はないかな?」と心配になってくると思います。
実際、黙読が始まって読書は子供に任せていたら、
適当に斜め読みをするようになってしまった、という話を聞いたことがあります。
なので、黙読が始まっても、1チャプターだけでも良いので
たま〜に音読させましょう。
音読させる時に確認するポイントは
前置詞などを勝手にアレンジして読んでいないか
知らない単語を読み飛ばしていないか
知らない単語は1ページに3〜5個におさまっているか
内容は理解できているか
の4つです。
黙読するようになり、どんどん分厚い本を読むようになると
気がついたら知らない単語を飛ばして読んでいたり、
前置詞を on なのに in と勝手にアレンジして読んでいた、
と言う話を良く聞きます。
知らない単語が出てきても、自分でフォニックスなどを頼りに発音を考えて読み進めましょう。
英語は漢字と違い、全く見当がつかない、どう頑張っても読めない単語というのはありません。
自分で適当に発音してみたら「あ、あの単語か!」と気づけることもありますし、
飛ばして読むのはNGです。英検でも面接では初見の文章を音読させますが、飛ばして読んだら減点です
また、知らない単語が多すぎる場合、
実は内容が理解できていない場合もあるかもしれません。
わたしたちも日本語の古文などは一応日本語なので「言葉をそのまま読む」ことはできますよね。
でも、知らない言葉ばかりだと言葉をそのまま読み進めることはできても、内容は全く頭に入ってこないですよね。
子供の場合も同じで、あまりにも知らない単語が多い本は、
ただ惰性で読み進めているだけで、実は面白みが分かっていないということがあると思います。
その場合は、本のレベルを下げた方がいいかもしれません。
あと、本の内容が理解できているかどうかは、
日本語でも良いので、本について子供と会話をしてみるとわかりますよ。
「この本を要約してみて」ではなくて、
「あのシーンでエルマーが急にいなくなったよね!どこへ行っちゃったんだっけ?」とか
さりげなく本の内容を引き出す質問をしてみると良いと思います。
全て1つ1つ詳細を説明させるのではなくて、
ピンポイントで「ここは分かっていて欲しい」と思う大事なシーンだけ
聞いてみるのがおすすめです。
あとは、多読が起動に乗っても、朗読CDのかけ流しは続けましょう。
適当に発音していた単語の正しい発音を知ることができますし、
自分で読んでいた時は曖昧だった物語の内容が
朗読CDを聞くことで理解が深まるという効果も期待できますよ!