前回の続きです。
今回は、まだ自力読みが始まらない幼児期の子の話をしますね。
幼児期には、ぜひ好きなジャンルの幅を広げておくことをお勧めします。
そうすることで、今後成長していく中で、いろいろなことに興味を持ち、様々な分野の語彙を吸収できるようになるからです。
具体的には、我が家は、娘が好きだったファンシーでピンク色の世界以外の、おバカ系の本や、図鑑、ジョーク本、グリム童話、古典などもとても大切にしていました。
男女問わずにいろいろなお子さんの本を参考にさせていただき、できるだけジャンルが偏らないように気をつけていたんですね。
それと、今、英語圏で流行っている本はできる限り読ませるようにしていました。お友達が海外旅行に行く時には本屋さんの写真を送ってもらって、目立つように置かれている本=流行りの本として、積極的に購入していましたよ。
なぜなら、英語圏で流行っている本や、そこに出てくる語彙というのは、今後「みんなが知っていて当たり前の言葉」として使われるようになるはずだから。
ジョーク本やグリム童話をすごく大事にしていたのも同じ理由からです。またその話は今度書きますね。
あと、幼児期ならではの絵本を読む時期を本当に大切にして欲しいと思います。
絵本に出てくる単語や表現などは、結構難しいものも含まれていて、意外とこれがチャプターブックを読み始めたときに大きな力を発揮します。
親はつい、早くチャプターブックに移行して欲しいなって思いますよね。
でも、絵本の時期に何度も繰り返し本を読み、語彙力を高めてからチャプターブックへ移行した子は、
その後、チャプターブックからのステップアップがとても早いです。
だから、焦らなくて大丈夫、というか、絵本を読まずに焦ってチャプターブックへ移行させてはダメです。
わたしは、絵本は娘が忘れた頃に、再度昔の絵本を引っ張り出して再読させたりしていました。
今思えば、これって、エビングハウスの忘却曲線を利用していたんだな、と思います。
当時は忘却曲線なんて知らなかったのですが、娘が本を読んだ1週間後、2週間後、1ヶ月後、3ヶ月後、半年後、1年後という感じで、
一度読まなくなった本を再度出してきて娘の本棚にこっそり(でも目立つように)置いたりしましたね。
最近の英語育児組のお話を伺っていると、新しい本にどんどんチャレンジさせたい、というご家庭が多いのですが、
語彙力を意識するのであれば、絵本であっても何度も読ませることが大事です。
本って1〜2回読んだらもう終わりではなくて、
何度も読むことで子供の中に定着していくんですよね。
娘は大好きなハリーポッターとかは、10回近くは再読していました。+かけ流しでも忘れた頃にまた聞かせたり。
絵本だったら、同じ本を100回は読んでいたんじゃないかなって感じです。読み聞かせも含む
そのくらい何度も読んでいましたね。もちろん、同じ本を100回読めばいいって意味じゃないですよ(笑)そのくらい繰り返し読んだ本もあったって話。
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では、動画はどうだったかというと、
こちらも男の子向け、女の子向けなど関係なく、
面白いと言われるものは片っぱしから見せていました。アニメ、実写版、映画、サイエンス、自然、冒険、探偵、SF、ファンタジー、ノンフィクション、ディストピアなど
あえて、子供のお気に入り以外のものも意識してみせるって感じかな。好きなものは嫌でも観るのでね。
お気に入り以外のものをどう好きにさせるかは、
これは子供の自我がまだあやふやの時期にちょっと意識して取り組まないといけないのかもしれませんが、
様々なジャンルの動画を見せつつ、でも言葉の定着を意識して、
動画も本と同様に、できる限り繰り返し観せるようにしていました。
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幼児期に語彙力を高めるためにできることは、パッと思いつくのはこのくらいでしょうか。
英語力を伸ばすには読書が大事と聞くと、焦りますよね。
でも、下手に焦ってチャプターブックに進んでも、そこで停滞してしまうだけです。
なので、絵本からチャプターブックへなかなか移行できなくても焦らずに、
むしろ今は親子で絵本を楽しむ時期なんだなと割り切って
気楽に過ごしていただけたらな、と思います♡