娘は、小学校中学年の頃には
月に100万語の本を読むほど、
読書が大好きな子でした。
そんな娘の語彙力は、読書によって伸びたのかと聞かれたら、
答えは、「うーん、たぶん YES かな?」という曖昧な返事になってしまうのが正直なところです。
英検などの語彙問題を見れば点数が少しずつ上がっていたので、読書で語彙力は伸びたとは思うんですよ。
でも、わたしが大きな声で自信をもって「読書によって語彙力が伸びた!!!」と言えない理由は、
語彙力の成長って目に見えるような劇的な変化はなく、
とても緩やかに伸びていくため、
いつの間にか英検1級に合格するまでの英語力になっていて、
語彙がものすごく伸びた「今だ!」という瞬間をしっかりと実感できたわけではないから、なんですよね。
あと、最近思うのは、
語彙力を伸ばすには、ただ読書だけをすればいいのではなく、
内面の成長や
4技能のバランスもとても大事になってくる、ということです。
ここからは素人のわたしの推測でしかないのですが、
例え難しい単語を強引に覚えさせても、
その言葉を使いこなすだけの思考力がないと
本当の意味で言葉の意味をしっかりと感じ取れないと思うし、
自分の言葉としてもアウトプットもできないと思うんですね。
いろいろなことを内面で感じて、
それを誰かに伝えたい!
そう思って試行錯誤しながらも自分の言葉で表現していく中で
少しずつ表現の幅も広がっていくのではないかな。
それには、まずは内面でいろいろ感じ取れる感性が育っているかどうか、が大事なんじゃないかなぁ、と。
だから、まずは内面の成長がないと、
いくら本の中で素晴らしい表現に触れても、
ただの言葉の塊にしか子供の目には写らないのではないかなと思います。
あと、語彙力というのは
少しカッコつけてみたくなる年齢になったときにグンと伸びるのかもしれない、と思いますね!
どういう意味かと言うと、
ちょっと大人の真似してかっこいい表現をしてみたい!
的外れかもしれないけど覚えたての言葉を使ってみたい!
なんて思うようになった頃に
語彙が伸びるんじゃないかなと思います。
それには、フィクションだけじゃなく、ノンフィクションの本だったり、ニュース記事だったり
幅広い情報に触れる機会を作って
いろいろなことに興味を持たせるように導くことも大切ですよね。
昔、英語育児のお友達のママから
「抽象的な概念が理解できたり、アカデミックな文章が書けるようになった時に、エッセイやレポート、会話などでアウトプットする機会がでてくると語彙が爆発的に伸びるのでは?」
なんてお話を聞いて、確かに!!!と思いました。
あれこれ書いてしまいましたが、
要するに「いろいろな情報に触れながら、内面で様々なことを感じ、考え、それを表現できる力が備わるのを気長に待つしかないね。」
ということと、
「アウトプット(会話やライティング)の機会を作り、覚えた単語を何度も引き出して定着させることが大事だね。」
ということですね。