許されるまちがいと、許されないまちがい | 手持ちの英語を使える英語にする「話すための英語」

手持ちの英語を使える英語にする「話すための英語」

人見知りでも口下手でも英語が身につくメソッドです。学生時代に英語が苦手だった方、これまでいろいろやったけど効果が今一つだった方に。

許されるまちがいと、許されないまちがい(語順編)

 

英語なんて、単語を並べればなんとかなる、という人もいます。

本当にそうでしょうか?

 

日本語は、極端な話、語順はどうでもよい言語です。

 

○ トムがボールを蹴った。

○ ボールをトムが蹴った。 

どちらでも通じます。

助詞「が」「を」の働きが重要な言語だからです。

 

では、助詞のない英語の場合はどうでしょう?

 

1.Tom kicked the ball. (トムがボールを蹴った)

2.The ball kicked Tom. (ボールがトムを蹴った)

 

もし、2のように発話したら、けげんな顔をされることまちがいなしです。

どんなに流暢に話したとしても、決して理解してもらえません。

 

それどころか、思わぬ誤解を招きかねません。

 

つまり、「語順」の誤りは、許されないまちがい(意味の通じないまちがい)なのです。

 

英語を母語とする幼児がどのようにして英語を習得したかを分析した研究によると*23歳児の発したごく短い文でも、「動作主(だれが)/動作(する・です)/受け手(だれ)/対象物(なに)/場所(どこ)」という英語の基本的な語順は守られているとのこと。

 

この語順の感覚を身につけることなしに、難解な英文に取り組んでいることが、日本人の英語嫌いの原因の1つのような気がしています。

 

コミュニケーション英語の場合、敬遠されがちな文法ですが、

語順が意味を決める、という日本語にない特徴はいくら強調してもしすぎることはありません。

 *「<意味順>英作文のすすめ」p.29 田地野 彰著(岩波ジュニア新書)