2年前、
愛知県で、ペットと同じ部屋で
避難できる場所って
どのくらいあるんだろう?
と思って調べたことがあります。
そのとき、
自治体として明確に
「同室避難」「同伴避難」
の仕組みを作っていたのは、
私が調べた限りでは、
犬山市と小牧市のみ。
【2024年版】愛知県でペットの同伴避難ができるのは、犬山市と小牧市
ペットの同行避難と同伴避難
愛知県、広いのに。
2市だけ……?
と思ったのを覚えています。
でも、あれから2年。
2026年になって改めて調べてみたら、
ちゃんと状況が変わっていました。
犬山市は現在も3か所で「ペット同室避難」
まず犬山市。
犬山市は2022年12月から、
ペットと同じスペースで避難できる
「ペット同室避難」
を開始しています。
(犬山市民になりたーーーーい!!!再び(笑))
2026年現在、
対象になっているのは次の3か所。
- 犬山市民交流センター「フロイデ」
- 犬山市体育館(エナジーサポートアリーナ)
- 楽田ふれあいセンター
です。
しかも、
ただ制度を作って終わり
ではありません。
2026年1月にも、
実際にペットを連れた市民が参加する
ペット同室避難所の運用訓練
を実施しています。
災害時にいきなり
「今日からここをペット同室避難所にします!」
と言われても、
実際にはいろいろ問題が出るはずです。
受付はどうする?
犬と猫はどう分ける?
ケージはどこに置く?
鳴き声は?
排泄は?
人やペット同士のトラブルは?
だから、
平常時に実際のペットを
連れて訓練しておく。
これは素晴らしすぎる!!
《参考URL》
犬山市|災害時のペット対策
https://www.city.inuyama.aichi.jp/kurashi/1007140/1007146/1007767.html
小牧市にも「同伴避難」の仕組みがあります
小牧市も、
一部の避難所に
ペットと飼い主が同室で生活できる
「同伴避難スペース」
を設けています。
小牧市では、
「避難所におけるペット対応マニュアル」
も作られています。
もちろん、
何でも自由に連れて行けるわけではありません。
ペットの種類によって、
同行・同伴できる動物とできない動物があります。
また、
避難所ごとに設備や状況も違います。
なので、
「小牧市ならどこの避難所でも猫と同じ部屋にいられる」
という意味ではないということは
理解しておく必要があります。
自分が避難する予定の
避難所ではどうなるのか。
しっかりと確認しておきましょう。
《参考URL》
小牧市|避難所におけるペット対応マニュアル
https://www.city.komaki.aichi.jp/admin/soshiki/shiminseikatsu/kikikanri/1/1/6/42934.html
そして新しく「尾張旭市」が加わりました
2024年の記事を書いたときには
なかった大きな変化が、
尾張旭市です。
尾張旭市では、
2024年の能登半島地震で、
ペットがいるために避難所へ行かず、
車中泊や危険な自宅にとどまる人が
いたことなどを踏まえ、
尾張旭市総合体育館を
「ペット同室避難所」
として運用することになりました。
ただし、
ここは普通の指定避難所とは少し違います。
大規模災害が起きた直後から必ず開くわけではなく、
市の災害対策本部が必要と判断したときに開設する
「二次的な避難所」
という位置づけです。
つまり、
「災害が起きた!総合体育館へ行けば猫と一緒にいられる!」
とはならないということです。
でも、
ペットと一緒に過ごせる避難先を自治体が正式に用意した
というのは、
大きな前進だと思います。
《参考URL》
尾張旭市|ペットの防災について
https://www.city.owariasahi.lg.jp/site/bousai/40033.html
豊田市も「ペット同室避難所」の訓練を開始
さらに2026年には、
豊田市でも動きがありました。
豊田市は2026年2月、
崇化館中学校で
飼い主とペットが同室で避難できる
「ペット同室避難所」の設営訓練
を実施しています。
地域住民が実際にペットを連れて参加し、
避難スペースの設営や、
クレートトレーニングなども行う内容です。
ただし、
豊田市の通常の指定避難所については、
ペットと一緒に避難する「同行避難」はできますが、
基本的には人とペットの生活スペースは別
となっています。
なので、
豊田市については
同室避難が全面的に始まった
というわけではなく、
同室避難に向けた取り組みが進んでいる段階
と考えた方がよさそうです。
《参考URL》
豊田市|ペットのための災害対策
https://www.city.toyota.aichi.jp/sumaikankyo/pet/pet/1073803/1016848.html
豊田市|ペット同室避難所の設営訓練
https://www.city.toyota.aichi.jp/pressrelease/1072647/1073233.html
2年前とは、少しずつ変わってきた
2024年にこの記事を書いたとき、
私は、
愛知県で同伴避難できるのが、犬山と小牧だけ
であることに絶望しました。
でも、
今、改めて調べてみると、
犬山市、小牧市だけではなく、
尾張旭市が実際に同室避難所の運用を始め、
豊田市でも同室避難の訓練が始まっています。
そして、
愛知県そのものも動き始めているようです。
ここ数年で地震が頻発していることもあり
行政側も「ペットは家族」と
認識せざる得なくなってきた
といったところでしょうか。
それでも「住む場所による差」はかなり大きい
とはいえ、
まだ
「愛知県ならどこでも猫と一緒に避難できます」
という状況ではありません。
たとえば名古屋市と一宮市では、
市立の全小中学校へペットと同行避難できますが、
人と同じスペースで生活することはできません。
瀬戸市も、
指定避難所への同行避難を基本としていますが、
飼い主とペットが同じ空間で過ごす
「同伴避難」ではないことを明記しています。
安城市も、
基本的には軒下や自転車置き場など、
雨風をしのげる屋外での同行避難です。
つまり、
同じ愛知県に住んでいても、
住んでいる市によってペットの避難環境はかなり違う。
これが現状です。
「避難所に行く」だけを答えにしない
災害時は何より
人命が優先されます。
悲しいけれど、これが現実。
だからこそ、
行政に全部頼るのではなく、
私たち飼い主側もしっかりと
準備しておく必要があります。
特に猫の場合、
知らない人と知らない動物が
たくさんいる避難所が、
必ずしも一番いい避難先とは限りません。
自宅が安全なら在宅避難。
安全な親族宅へ避難する。
友人に一時的に預かってもらう。
ペット可の避難先を探す。
そして必要なら避難所へ行く。
「避難=避難所」ではなく、いくつか逃げ道を作っておく。
猫と暮らしている人には、
この考え方がかなり
重要なんじゃないかと思っています。
まず、自分の地域を調べてみてほしい
今回調べ直してみて、
2年前より状況が進んでいたことは、
素直にうれしかったです。
でも、
自分の住んでいる地域がどうなっているかは、
自分で確認しないと分かりません。
ぜひ一度、
「〇〇市 ペット 同行避難」
で検索してみてください。
そして、
「同行避難できます」
だけで終わらず、
そのあと猫はどこで過ごすのか?
まで見てみてください。
同じ建物なのか。
別室なのか。
屋外なのか。
ケージが必要なのか。
そもそも受け入れてもらえるのか。
災害が起きてから初めて知るには、
あまりにも大きな違いです。
2年前より、
ペットとの避難を考えてくれる自治体は増えていました。
この流れが、
さらに広がってほしい。
そして同時に、
行政の準備を待つだけではなく、
私たち飼い主自身も
「うちの猫をどうやって守るか」
を考えておく。
私は
それがペット防災の基本
なんだと思っています。
私も防災について調べるたびに、
「結局、わが家はどうする?」
に戻ってきます。
そのあたりを一度まとめて考えたい方は、
ネコと終活の防災セミナーの内容も見てみてください。




