■本日の英語:ゼネラリストとスペシャリスト 
generalist : 幅広い知識を持つ人
specialist : 専門家

 

昔、私はspacialist になりたいと思っていた。

 

色んなことに興味を持つ一方で、1つのことが長続きしない自分。

あれもこれも、と手を出すものの、すぐに飽きてしまう。

 

だから、1つのことをずっと続けて職人さんになっている人がたまらなくかっこいいと思っていて、こうなりたい!と強く憧れてきた。

 

でも、最近気づいたことがあって。

 

最近、というよりは、もうずっと前から気づいていたけど、あこがれを捨てきれなかっただけなのかもしれないけど。

 

私は specialist にはなれない、とある時、悟った。

 

「なれない」というよりは、「ならない(目指さない)」と思った、と言った方が適切かもしれない。

 

と、言うのも、相変わらず私にとって specialist は超かっこいいのだが、自分がそうなる必要はないのではないか、と感じたから。

 

 

なんか、うまく説明できていないかもしれないけれど、かつての自分は、specialist の人に対してあこがれを持つと同時に、自分の心のどこかで「あの人にできて自分にできないはずがない」と無意識に思っていたんじゃないかと思う。

 

無意識に、競争心理が働いていたんじゃないかと思う。

 

今の自分の仕事柄、周りは全員エンジニア。

ほぼ全員が、specialist。

 

みんな、本当にスゴイ。

 

そういう人たちの中で仕事をしていると、こんなエンジニアになりたい!ってやっぱり思うんですよね。

 

でも、「スゴイ」はスゴイで、認める。

事実を事実として認める。

 

ある日突然、それでいいんじゃないかって気づいたんですよね。

 

もちろん、向上心は必要で、常に自分を高めていくことは大切だけど、無理にすでにいるスゴイ人を抜いて、自分がトップに躍り出る必要はないのかな、と。

 

できるなら、やればいいと思うけど、自分の能力を冷静に鑑みて(努力をしないという意味ではなく、しなくていい努力を無理にしなくてもいいと思う)、その分野において、自分が1番になる必要がない(自分が1番になる能力がない)のなら、ならなくてもいいんじゃないかと思ったわけです。

 

すでに、有能な人がいて、その能力が業務遂行に十分な能力であるならば、あえて自分がその上を行く必要はない。

 

むしろ、その能力をうまく活かして、使わせていただく。

 

それでいいんじゃないかと。

 

各自がそれぞれの分野で、自分の能力を最大限に生かす。

 

1人ができることなんて限られているし、わたしたちは、チームで、部署で、会社で、一丸となって仕事をしている。

 

だったら、一人ひとりの能力を最大限に生かせるような、素晴らしい能力を持つ職人さん一人ひとりを「繋ぐ」役割を私が担えばいいのだと気付いたのでした。

 

人には向き・不向きがあり、適材適所という言葉の通り、その人に合った活躍の場がある。

 

そういうのを見つけ出すのは、私の得意とするところ。

 

人と人とを繋ぐ、そういう役割を担うことが、私の役割だということに、40目前にして、ようやく気付いたのですね。(←遅ww)

 

職人さんたちの能力を、いかに活かして、気持ちよく仕事をしていただくか。

これが私の能力を一番活かせる生き方だということに。

 

specialist としての生き方。

generalist としての生き方。

 

これらは、性質・方向性の違いであって、優劣や上下があるわけではありません。

ただの種類。

 

specialist にはなれなくても、generalist にはなれる。

 

今以上に、知識の幅を広げ、できることなら深める努力を惜しまず、generalist として自分は生きていく。

 

それが、私の生き方になる。

 

憧れを持つことは大切。

でも、それが執着になると大変ww

 

自分の良さ、自分の特性が何かをよく見極めて、憧れだけで突き進むのではなく、自分を分析して、自分らしさが一番出る方法(自分の能力を最も活かせる方法)を選ぶということは、決して後ろ向きな選択ではないということを知っておくと、もっと生きやすくなるYO!