僕の言葉を聞いたショウタは、なぜか少し頬が赤くなった。



「おれも。高校の頃は若干浮いてたし・・・だから同窓会へ行くのは気が引けるタイプ。」



ナオキと視線が合った。



するとナオキは腕を組み、鼻で笑った。



「おれは違う!大学デビューとかしてないから!!」



おまえなんでそんなに必死なんだよ、と僕はつっこんだ。



ショウタが笑い、2人にもうつっていった。



残暑の夜は更けていった。





夏休みは過ぎていって、大学が始まった。



初日から遅刻をして、気持ちに陰が入る。



昨日姉にいれたメールの返信は、例のごとくまだない。



昼休み、レイコに浮かない顔を指摘された。



レイコに話してみるか、そう思って人気の少ない中庭へ移動した。



外は無風で、服がぴたりと肌につく。



ベンチに腰をかけ、僕は前置きもしないで切り出した。



「こっちに来てから、家族ってなんだろうってよく考える。」



僕が何を伝えようとしてくるのか、必死に未来を想像しようとするレイコの顔を見つける。



返事も待たずに僕は続けた。



「まあ元々薄っぺらい関係だったのかもしれないけどね。」



足を伸ばす。



汚れたつま先同士をこすりあわせ、やっぱりこのまま適当な話を作ろうかなと思い始めた。



ねぇ、首をかたむけながら問いかけてきた。



「何のことかはっきりは分からないけど、悩んでるなら相談乗るよ。」



わたしは絶対ユウジの味方だから、とつぶやくレイコに、気持ちは元に戻る。



どう話そうか、僕は冷静さを装い考え始めた。