明日はついに、第1志望の受験という日、コウからの電話はないままだった。
忘れちゃったのかな、とか、他の高校と迷ってるのかな、などと勝手に想像する
早く寝なくちゃと思い、焦れば焦るほど、眠れない。
そんなとき、携帯が揺れた。
着信中 カンノコウ
本当に、かかってきた。
「こんばんは。明日だね、ついに。」
コウの声は思いのほか明るい
『あ、うん。そうだね。』
「あれ、もしかしてもう寝てた?」
時計を見たら、まだ10時過ぎだった。
『あ、うんうん、まだ寝てないよ!』
「うそだぁ、なんかちょっと声が眠そうだもん
」
見られてはないのに、少し顔が熱い。
『大丈夫、ホントに眠くないよ
』
コウの希望に満ちた声に負けじと、半音くらいあげて答えた。
それからコウは、高校生活の夢をたくさん語ってくれた。
「じゃあ、そろそろ寝よっか。」
『うん。・・・電話ありがとう
』
「こちらこそ。なんか緊張がほぐれたよ。」
コウが緊張していたことに、全く気づかなかった。
「無事合格できたら、もっとたくさん話したいことがあるから待っててね。じゃあおやすみ
」
『分かった。おやすみ
』
コウとの会話が終わって1時間、色々思いを馳せ、眠りについた。