「おいケンジちょっと待てって。」
コウの口角がさっきよりもつり上がった気がする。
漂う空気にミユも下を向いてしまった
「あのさ、マツシタ、俺と付き合って。」
!!
タカハシはコウのことを無視して話し続ける。
「今日塾だよね?そのとき返事待ってる。じゃあね
」
・・・
そんなこと、コウの前でなんで言われたくない。
なんで?
タカハシ、なんでよ。
顔を下げたままのミユを残して、タカハシは行ってしまった。
コウはちらっとミユを見ながらだと思う、少し小声でこう言った。
「さっきの続きはまた今度な。」
そしてタカハシと行ってしまった。
この日は塾を休んだ。
ご飯をちゃんと食べなかったから、家族が心配していた。
それからずっとふとんの上にいる。
今何時だろう、そう思った頃携帯が震えた
タカハシから、メールだった。
「コウから聞いたケド、あいつが先に告ってたんだな。変なタイミングでごめん
もう嫌われたと思うけれど、俺はマツシタと付き合いたい!!待ってる。」
・・・
『塾行かなくてゴメンね。タカハシとは友だちでいたいよ。ゴメンね。おやすみ・・・
』
30分間、書いては消して、また書いてを繰り返したメールを、やっと送った。
送信完了のメッセージと一緒に、まぶたを閉じた。
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