「ミユを中学入ってはじめて見たとき、似てるなぁって思った。」



・・・



『誰に?』



遠回しな言い方に、アヤナの方をちらっと見て下を向くくつ



「ナナコちゃんだよ。見た目じゃなくて、雰囲気がね。」



なんだ、そんなことかと思った。



でもコウを思うアヤナにとっては重要みたいだったむー



ミユだって、ミユだって、今は・・・。



「コウがミユをナナコちゃんとダブらせて、期待もたせることをするかもって警告しようかと思ったけど、ミユなら安心だわ♪



なんで安心なの?と聞きそうになって、固まる。



ミユはコウに興味がないって、決め付けたいのだろうか。



それともこんな風に話をすることで、ミユの気持ちをリセットさせたいのかな。



アヤナが前に言っていた、コウは好きにならないほうがいいって言葉が頭をめぐる。



あれはミユのためを思ってではなく、自分のために言ったことだと、このときはっきりと思った。








アヤナと別れて、まっすぐ家に帰った夜。



もう8時近くになっていて、出かけることを言っていなかったのもあって母親が玄関の外にいた。



「ミユ遅いから心配したよふん何してたの?」



『買い物して、ぶらぶら・・・。』



部屋に入るなり、また話しかけてきた。



「テストどうだったの?」



テスト明けに1番聞かれたくないことを、どうして親は聞くのだろう汗



『まだ返ってきてないから分からない。』



たとえ返ってきていたとしても、同じことを言ったと思う顔 



「そろそろ塾へ行ったほうがいいんじゃない?携帯も、連絡用に買ってもいいし。」



・・・



携帯というおまけに釣られ、夏期講習から塾へ行くことにした鉛筆



コウへ明日報告しようかと思って、ハッとなった。



こんなことを言ったら、コウには嫌味にしか聞こえないかもしれない。



でもこう思うことがアヤナの思う壺にはまる、ということにミユはまだ気づいていなかった。




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