日本のある建設会社が、海の中の二酸化炭素を吸収する海藻を大量に培養する方法を考案しました。
鹿島建設は、日本の近海に生息している海藻を人工的に大量に培養する技術を開発したと明らかにしました。鹿島建設では、海藻の(もととなる)細胞を増殖させ、そこから育てた海藻の苗を、東京の南にある町の海中に移植することに成功したということです。
「ブルーカーボン」としても知られる沿岸の生態系による炭素隔離は、脱炭素に貢献するものとして注目されています。
日本では、埋め立てや海水温の上昇の影響で、沿岸の藻場(海藻の生息域)が減少しています。鹿島建設は、自社の研究をもとに、漁協やNPOと連携しながら藻場の再生に取り組んでいくとしています。
A Japanese construction company has come up with a way to cultivate large amounts of marine plants that can absorb carbon dioxide in the ocean.再生解説
訳
ある日本の建設会社が考案しました、大量の海洋植物を培養する方法を、海中の二酸化炭素を吸収することができる。
解説
come up with ...は、何らかの問題に対する答えや解決策などを「見いだす、考え出す」という表現です。例えば、come up with an excuseなら「言い訳を思いつく」、come up with a name for the new productなら「その新製品の名前を考え出す」です。
cultivateは「培養する」です。
carbon dioxideは「二酸化炭素」です。CO2という言い方も一般的です。
marine plantは「海洋植物」のことで、胞子で繁殖する「海藻」と、水草の一種の種子植物である「海草」の総称です。なお、plant「植物」の定義は学説によって異なります。
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Kajima says it has developed a technology to artificially produce massive amounts of seaweed that grow in waters around Japan.再生解説
訳
鹿島建設は述べています、ある技術を開発したと、人工的に大量の海藻を作り出すための、日本の周辺海域で育つ。
解説
最初のセンテンスに出てきたa Japanese construction company「ある日本の建設会社」の名称が、Kajimaです。
artificiallyは「人工的に」という副詞です。形容詞形は、artificial「人工的な」です。
seaweedは「海藻」です。ここでは、具体的にはコンブの仲間で全国的に多く生息しているアラメやカジメという海藻を指しています。
waterは「水」ですが、watersと複数形で使うと「水域、海域」という意味になります。
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The company says it has reproduced a single seaweed algae cell and then successfully planted the seedlings in waters off a town south of Tokyo.再生解説
訳
その会社は述べています、単一の海藻の細胞を増殖させたと、そしてそれから成功裏にその苗を移植したと、東京の南にある町の沖の海域で。
解説
新たな技術では、培養液の中で、海藻のもととなる小さな細胞を数百倍に増殖させ、それから育てた海藻の苗を神奈川県葉山町の海中に移植することに成功したということです。
reproduceは「再生産する」や「生殖させる」という意味でもよく使いますが、ここでは「増殖させる」といった意味です。形容詞reproductiveなら「生殖の、繁殖の」で、reproductive medicineと言えば「生殖医療」です。
algaeは「藻(類)」で、algaの複数形です。
seedlingは「種苗、苗木」で、ここでは海藻の「苗」を示しています。
ここでのoffは「~沖で(に)」を表す前置詞です。off the coast of ...なら「~の海岸沖で」です。
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Carbon sequestration in coastal ecosystems, also known as “blue carbon,” is attracting attention as a way to contribute to decarbonization.再生解説
訳
沿岸生態系における炭素隔離は、「ブルーカーボン」としても知られており、脱炭素に貢献する1つの方法として注目を集めています。
解説
carbon sequestration「炭素隔離」は大気中への二酸化炭素の排出を防ぐ方法で、二酸化炭素を吸収し、固体や液体として隔離・貯蔵することです。生物学的には、樹木が大気中の二酸化炭素を吸収してため込むのも、carbon sequestrationの一例です。
森林が吸収する二酸化炭素がgreen carbon「グリーンカーボン」と呼ばれるのに対し、海中で海の植物が光合成によって吸収する二酸化炭素はblue carbon「ブルーカーボン」と呼ばれます。
also known as ...は「~としても知られる、別名~」です。a.k.a.と略すことも多くあり、会話の中でも使われます。
attract attentionは「注目を集める」です。
decarbonizationは「脱炭素化」です。語頭のde-は「非(脱)~、~を除去(分離)する」を意味する接頭辞で、deforestation「森林伐採」、deregulate「規制を撤廃(緩和)する」、decaffeinate「カフェインを抜く」などの単語でも使われています。
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Japan has seen a decline of its offshore seaweed beds because of land reclamation and warmer ocean temperatures.再生解説
訳
日本は経験してきました、沿岸の藻場の減少を、埋め立てとより高い海洋温度のために。
解説
ここでのseeは「経験する」という意味です。
seaweed bedは「藻場」で、沿岸域において海藻などが生息している場所のことです。bedは「(寝具の)ベッド」でもありますが、植物や野菜などを育てる場所を指す言葉でもあります。例えば、seedbedなら「苗床」、flower bedなら「花壇」です。また、「底」という意味もあり、seabedなら「海底」です。
land reclamationは「埋め立て」です。reclamationの動詞形はreclaimで、「取り戻す」のほか「埋め立てる、開墾する、開拓する」という意味があります。reclaimed landと言えば「埋め立てられた土地、埋め立て地」となります。
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Kajima says it intends to work with fisheries cooperatives and nonprofit organizations to rehabilitate the seaweed beds based on their research.再生解説
訳
鹿島建設は述べています、漁業協同組合や非営利団体と協力していくつもりだと、藻場を回復させるために、自社の研究に基づいて。
解説
intend to ...は「~するつもりだ、~する考えである」です。
fisheriesは、fishery「漁業、水産業」の複数形です。fish「魚」に、「仕事、~業」を表す-eryが付いた単語です。
nonprofit organizationは「非営利団体」で、NPOと略されます。
ここでのrehabilitateは「回復させる」という他動詞です。「更生させる」という意味で使われることもあります。ちなみに、日本語で「リハビリ」と呼んでいる病気やけがの治療後の身体機能回復訓練は、名詞のrehabilitation から来ています。rehabilitationは、一度破壊されたり減退したりしたものの「回復、復旧」や、刑務所を出たあとの「更生」です。英語ではrehabと略すことがありますが、これは特に薬物やアルコール中毒のためのリハビリプログラムという意味で使われることが一般的です。