福島第一原子力発電所の事故についての解説と自分でできる対応策 その8
前回の記事では放射線の量がどれくらい人体に影響するのかについてお話ししました。
結論だけいえば
「低い放射線の人体への影響はよくわかっていないが、浴びれば浴びただけガンになる確率はあがる」
というものでした。
低い放射線量を浴びたときの人体への影響は
簡単には調べられないぐらいの低い影響だということですね。
検査をしてすぐに異常が見つかりましたというわけにはいかないわけです。
だから科学者の中でもいろいろな意見があるということです。
どの科学者の意見が正しいのか私たちにはわかりません。
しかし放射線の影響が仮にどんなに低確率だったとしても
放射線を浴びる人数が増えれば増えるほど影響は広がります。
今回は原子炉から出た放射性物質が福島県だけでなく他の多くの県でも検出されています。
ですから、もし仮に0.0001%の影響だから問題ないと言われても
3000万人がその影響を受けたら3000人の人がガンになってしまうわけです。
このように大規模な事故になると
ものすごい低い確率だとしても多くの人に影響が出る可能性があるわけですね。
だったらできる範囲で放射線を浴びる量を減らしておきたいですよね。
放射線を少しでも避けるためには
放射線を出している元について知らなければなりません。
それが「放射性物質(ほうしゃせいぶっしつ)」でしたね。
― 放射性物質(ほうしゃせいぶっしつ)と放射線(ほうしゃせん)―
またまた電球で例えてみましょう。
電球(放射性物質)が原子炉の場所から動かなければ
その電球の光(放射線)は福島から東京までは届かないわけです。
たくさん電球が集まっている原子炉のそばはものすごく明るいけれど
原子炉から遠くに行くほど暗くなるわけです。
ですが、実際には東京でも光が観測されています。
なぜかといったら電球が風に乗って東京まで飛んできているからです。
だから重要なのは
「電球(放射性物質)」が「どこに」「どれだけ」あるのかというのが大事なわけです。
― 外部被爆(がいぶひばく) と 内部被爆(ないぶひばく) ―
電球(放射性物質)が福島県から風に乗って
まわりの県などに広がっていることは理解してもらえたと思います。
次に電球の光(放射線)の浴び方についてご説明します。
電球の光を浴びることを「被ばく」ということは一番最初にご説明しました。
しかし光の浴び方によって2種類の呼び方があります。
それが「外部被ばく」と「内部被ばく」です。
たとえば風に乗って降ってきた電球が道路に落ちたとします。
そしてあなたがそこを通りかかったとします。
そうすると地面に落ちた電球の光を浴びることになるわけです。
このように身体の外から照らされて
電球(放射性物質)の光(放射線)を浴びることを「外部被ばく」と言います。
電球はただ落ちてくるだけではありません。
風に乗って降ってきた電球が
水道水の中やほうれん草、魚などからも見つかりました。
これらの食材を食べたら身体の内側に電球が入ることになります。
電球の光は、電球から離(はな)れるほど暗く感じます。
そして陰(かげ)に隠(かく)れれば光には当たりません。
でも身体の中に電球が入ったら距離は近いし隠れる場所もありません。
だからとても強い光を浴びることになるわけです。
このように身体の内側から電球の光を浴びることを「内部被ばく」と言います。
― 外部被ばくの対処法 ―
外部被ばくを防ぐ方法は理屈としてはとても簡単です。
「電球の光を浴びなければいい」わけです。
では光を浴びないようにするためにはどうすればいいでしょう。
今までの説明からわかったことは
・電球に近づかない
・電球の光が当たらない場所にかくれる
・電球の光をさえぎる
ということが大事になるわけです。
しかし実際には電球は目に見えないほど小さいわけです。
そうなると実際にできることは限られてしまいます。
・原子炉からできる限り離れる
・建物の中に入る
・肌を露出しない服装をする
実際にできる外部被ばくへの対策はこのぐらいしかありません。
大事なのは小さな電球が空気中や水中をただよっていて
そこから光が出ているという感覚を忘れないことです。
注意しなければならないのは、
知らないうちに電球を家の中に連れて帰ってしまうことです。
空中に漂っている電球が服についても見えないので
知らずにそのまま家に帰ってしまいます。
そうすると家の中にも電球が入ってきてしまうわけですから
家の中からも光があたるようになってしまいます。
ですから、家に入るときはなるべく服に付いた電球を払い落してから入りましょう。
また家に帰ってすぐにシャワーを浴びれば
髪の毛や皮膚などについた電球を落とすことができます。
肌や髪の毛についた電球は放っておくと体内に入ってくる可能性がありますので
帰宅後のシャワーなどをできる範囲で生活に取り入れてみるといいでしょう。
外部被ばくの危険性で一番大事なのは
やはり原子炉には近づかないことでしょう。
原子炉に近づけば近づくほどたくさんの電球がただよっています。
じゃあ「原子炉からどのくらいの範囲が危険なのか」というのはとても難しい部分です。
これについてはまた改めてご説明します。
― 放射線の種類による透過力(とうかりょく)の違い ―
実は放射線というのは
建物の中に入ったらまったく浴びないのかというと、そうではありません。
前にも言いましたが放射線にはいくつかの種類があります。
そして放射線の種類によって物を通り抜ける力が違います。
ですから紙きれ1枚で止めることができる放射線もあれば
鉄の板すら通り抜けてくる放射線もあるわけです。

ただし、
通り抜ける力が強いほど、人体への影響も小さくてすみます。
逆に、
通り抜ける力が弱いほど、人体への影響が強くなります。
ですから服を着ているか、着ていないかで人体への影響は大きく違うわけです。
例外的に通り抜ける力が強くて、
そのうえ人体にも影響が強い放射線もありますが
そういった放射線が普通に暮らしている人に当たる危険性はありません。
ですからなるべく外出するときは肌を出さないようにするのが重要なんですね。
― 放射性物質について ―
なるべく建物の中にいた方が放射線を浴びなくてすむというのは理屈ではわかりますが
実際にはずっと家の中にいることはできないですよね。
でもなるべく放射性物質が多いときには家からあまり出たくないですよね。
では、放射性物質というのはどういったときに自分の周りに増えるのでしょう。
ここからは放射性物質についてもう少し詳しく見ていきましょう。
前にお話したとおり
核分裂のときに分裂して生まれた2つの物質、
それが核分裂生成物(かくぶんれつせいせいぶつ)であり放射性物質(ほうしゃせいぶっしつ)でしたね。
例ではバスケットボールが割れてバレーボールとテニスボールができるとお話しましたが
実はバレーボールとテニスボールじゃない場合もあるわけです。
割れ方なんて決まっていませんからハンドボールとソフトボールの大きさに割れることもあるわけです。
ごくまれに3つに割れることもあります。
こうした割れ方の違いで核分裂生成物というのはいくつもの種類があるわけです。
ウランからできる核分裂生成物は100種類以上あることが知られています。
最近テレビでよく名前を聞く、ヨウ素やセシウムというのは
このたくさんある核分裂生成物の中の一つだということですね。
ではなぜこのヨウ素やセシウムの名前ばかり聞くのでしょう。
それにはいくつかの要素がからんできます。
― 核分裂生成物のできやすさ ―
核分裂反応でのウランの割れ方には割れやすい形と割れにくい形があります。
たとえば石に石をぶつけて真っ二つに砕(くだ)こうと思っても
たいてい小さいかけらと大きいかけらができてしまいます。
同じような感じでウランが割れるときに
できやすい元素とできにくい元素というものがあるのです。
主にできやすい元素を表にしてみました。

この表にあるような、
核分裂がおきることでたくさんできる元素ほど
たくさん外に出てくる可能性が高いので問題になりやすいということですね。
じゃあ、実際にできた数が多い元素ほど
原子炉から外に出てきやすいのかというとそれもちょっと違うのです。
そこには元素の化学的な性質が関係しています。
説明の途中ですが
長くなりそうなのでちょっと中途半端ですがいったんここで切ります。
すみませんがもう少しお待ちください。
結論だけいえば
「低い放射線の人体への影響はよくわかっていないが、浴びれば浴びただけガンになる確率はあがる」
というものでした。
低い放射線量を浴びたときの人体への影響は
簡単には調べられないぐらいの低い影響だということですね。
検査をしてすぐに異常が見つかりましたというわけにはいかないわけです。
だから科学者の中でもいろいろな意見があるということです。
どの科学者の意見が正しいのか私たちにはわかりません。
しかし放射線の影響が仮にどんなに低確率だったとしても
放射線を浴びる人数が増えれば増えるほど影響は広がります。
今回は原子炉から出た放射性物質が福島県だけでなく他の多くの県でも検出されています。
ですから、もし仮に0.0001%の影響だから問題ないと言われても
3000万人がその影響を受けたら3000人の人がガンになってしまうわけです。
このように大規模な事故になると
ものすごい低い確率だとしても多くの人に影響が出る可能性があるわけですね。
だったらできる範囲で放射線を浴びる量を減らしておきたいですよね。
放射線を少しでも避けるためには
放射線を出している元について知らなければなりません。
それが「放射性物質(ほうしゃせいぶっしつ)」でしたね。
― 放射性物質(ほうしゃせいぶっしつ)と放射線(ほうしゃせん)―
またまた電球で例えてみましょう。
電球(放射性物質)が原子炉の場所から動かなければ
その電球の光(放射線)は福島から東京までは届かないわけです。
たくさん電球が集まっている原子炉のそばはものすごく明るいけれど
原子炉から遠くに行くほど暗くなるわけです。
ですが、実際には東京でも光が観測されています。
なぜかといったら電球が風に乗って東京まで飛んできているからです。
だから重要なのは
「電球(放射性物質)」が「どこに」「どれだけ」あるのかというのが大事なわけです。
― 外部被爆(がいぶひばく) と 内部被爆(ないぶひばく) ―
電球(放射性物質)が福島県から風に乗って
まわりの県などに広がっていることは理解してもらえたと思います。
次に電球の光(放射線)の浴び方についてご説明します。
電球の光を浴びることを「被ばく」ということは一番最初にご説明しました。
しかし光の浴び方によって2種類の呼び方があります。
それが「外部被ばく」と「内部被ばく」です。
たとえば風に乗って降ってきた電球が道路に落ちたとします。
そしてあなたがそこを通りかかったとします。
そうすると地面に落ちた電球の光を浴びることになるわけです。
このように身体の外から照らされて
電球(放射性物質)の光(放射線)を浴びることを「外部被ばく」と言います。
電球はただ落ちてくるだけではありません。
風に乗って降ってきた電球が
水道水の中やほうれん草、魚などからも見つかりました。
これらの食材を食べたら身体の内側に電球が入ることになります。
電球の光は、電球から離(はな)れるほど暗く感じます。
そして陰(かげ)に隠(かく)れれば光には当たりません。
でも身体の中に電球が入ったら距離は近いし隠れる場所もありません。
だからとても強い光を浴びることになるわけです。
このように身体の内側から電球の光を浴びることを「内部被ばく」と言います。
― 外部被ばくの対処法 ―
外部被ばくを防ぐ方法は理屈としてはとても簡単です。
「電球の光を浴びなければいい」わけです。
では光を浴びないようにするためにはどうすればいいでしょう。
今までの説明からわかったことは
・電球に近づかない
・電球の光が当たらない場所にかくれる
・電球の光をさえぎる
ということが大事になるわけです。
しかし実際には電球は目に見えないほど小さいわけです。
そうなると実際にできることは限られてしまいます。
・原子炉からできる限り離れる
・建物の中に入る
・肌を露出しない服装をする
実際にできる外部被ばくへの対策はこのぐらいしかありません。
大事なのは小さな電球が空気中や水中をただよっていて
そこから光が出ているという感覚を忘れないことです。
注意しなければならないのは、
知らないうちに電球を家の中に連れて帰ってしまうことです。
空中に漂っている電球が服についても見えないので
知らずにそのまま家に帰ってしまいます。
そうすると家の中にも電球が入ってきてしまうわけですから
家の中からも光があたるようになってしまいます。
ですから、家に入るときはなるべく服に付いた電球を払い落してから入りましょう。
また家に帰ってすぐにシャワーを浴びれば
髪の毛や皮膚などについた電球を落とすことができます。
肌や髪の毛についた電球は放っておくと体内に入ってくる可能性がありますので
帰宅後のシャワーなどをできる範囲で生活に取り入れてみるといいでしょう。
外部被ばくの危険性で一番大事なのは
やはり原子炉には近づかないことでしょう。
原子炉に近づけば近づくほどたくさんの電球がただよっています。
じゃあ「原子炉からどのくらいの範囲が危険なのか」というのはとても難しい部分です。
これについてはまた改めてご説明します。
― 放射線の種類による透過力(とうかりょく)の違い ―
実は放射線というのは
建物の中に入ったらまったく浴びないのかというと、そうではありません。
前にも言いましたが放射線にはいくつかの種類があります。
そして放射線の種類によって物を通り抜ける力が違います。
ですから紙きれ1枚で止めることができる放射線もあれば
鉄の板すら通り抜けてくる放射線もあるわけです。

ただし、
通り抜ける力が強いほど、人体への影響も小さくてすみます。
逆に、
通り抜ける力が弱いほど、人体への影響が強くなります。
ですから服を着ているか、着ていないかで人体への影響は大きく違うわけです。
例外的に通り抜ける力が強くて、
そのうえ人体にも影響が強い放射線もありますが
そういった放射線が普通に暮らしている人に当たる危険性はありません。
ですからなるべく外出するときは肌を出さないようにするのが重要なんですね。
― 放射性物質について ―
なるべく建物の中にいた方が放射線を浴びなくてすむというのは理屈ではわかりますが
実際にはずっと家の中にいることはできないですよね。
でもなるべく放射性物質が多いときには家からあまり出たくないですよね。
では、放射性物質というのはどういったときに自分の周りに増えるのでしょう。
ここからは放射性物質についてもう少し詳しく見ていきましょう。
前にお話したとおり
核分裂のときに分裂して生まれた2つの物質、
それが核分裂生成物(かくぶんれつせいせいぶつ)であり放射性物質(ほうしゃせいぶっしつ)でしたね。
例ではバスケットボールが割れてバレーボールとテニスボールができるとお話しましたが
実はバレーボールとテニスボールじゃない場合もあるわけです。
割れ方なんて決まっていませんからハンドボールとソフトボールの大きさに割れることもあるわけです。
ごくまれに3つに割れることもあります。
こうした割れ方の違いで核分裂生成物というのはいくつもの種類があるわけです。
ウランからできる核分裂生成物は100種類以上あることが知られています。
最近テレビでよく名前を聞く、ヨウ素やセシウムというのは
このたくさんある核分裂生成物の中の一つだということですね。
ではなぜこのヨウ素やセシウムの名前ばかり聞くのでしょう。
それにはいくつかの要素がからんできます。
― 核分裂生成物のできやすさ ―
核分裂反応でのウランの割れ方には割れやすい形と割れにくい形があります。
たとえば石に石をぶつけて真っ二つに砕(くだ)こうと思っても
たいてい小さいかけらと大きいかけらができてしまいます。
同じような感じでウランが割れるときに
できやすい元素とできにくい元素というものがあるのです。
主にできやすい元素を表にしてみました。

この表にあるような、
核分裂がおきることでたくさんできる元素ほど
たくさん外に出てくる可能性が高いので問題になりやすいということですね。
じゃあ、実際にできた数が多い元素ほど
原子炉から外に出てきやすいのかというとそれもちょっと違うのです。
そこには元素の化学的な性質が関係しています。
説明の途中ですが
長くなりそうなのでちょっと中途半端ですがいったんここで切ります。
すみませんがもう少しお待ちください。