授業後、学生から質問を受けました。英検対策の問題集の中の
大問1「短文の空所補充」を扱った問題の中で疑問に思ったのが、
soとveryの違いでした。下記の文を見てください。
下線部に入るのは、so, too, very, enoughのどれでしょうか。
A: Hey, have you tried the new app I recommended?
B: I did! This app is user-friendly that I can easily navigate through all its features.
<日本語訳>
A: ねえ、私が勧めた新しいアプリを試したことがありますか?
B: 試しました!このアプリは(とても)使いやすすぎて、すべての機能を簡単に使いこなせます。
仲間外れを探す問題ですね。
"so", "too", "very", "enough"は、いずれも「副詞」で"so beautiful",
"too tied", "very hungry"のように前から形容詞を修飾し、
そして"old enough"のように"enough"は後ろから形容詞を修飾します。
※ "enough"の語法学習は、The English Quest 018をご覧ください。
では、どうしてsoが仲間外れなのか、それはこの中で唯一
soだけがthat(接続詞)を続けることができるからです。
いわゆる、<so+(形容詞)or(副詞)that 主語+動詞>の型ですね。
ゆえに空所には、soが入ります。
この表現では、ある条件が非常に満たされているために、それに伴う結果が
得られるということを表します。ゆえに、問題文の"so user-friendly
that I can"は「とても使いやすいので、(その結果)私は~することが
できる」という意味になるわけです。
他には、例えば美味しい食事に出会えた場面で、
"This is so delicious that I can't stop eating."と言えば、
「これ、とても美味しいので、(その結果)私は食べるのを止められない」
というような意味になるわけです。
余談ですが、このthatは省略されることがあります。なのでよく、「ネイティブが
veryと言っていた。」という声を耳にしますが、文字で表現すると、
☞ This app is very user-friendly. I can easily navigate through all its features.
☞ This app is so user-friendly (that) I can easily navigate through all its features.
そうなんです。veryの場合は一度文が終わっています。
soの方はthatが省略されています。そうすると会話では、
その差異が、ほぼほぼ認知できなくなってしまうわけですね。