こんにちは、英語コーチの藤野るり子です。
普段は英検1級対策をサポートしているので、しばらく準1級の問題からは遠ざかっていたのですが、
準1級を目指してがんばっている高校生の毎日の進捗をチェックする中で、改めて準1級レベルの長文をじっくり読んでいます。
さらっと読むには難しいという気はしないのですが、読んで正解を選ぶ〜というスタンスで向き合うと、
「なんで2番だと不正解なんですか?」という疑問が浮かぶ気持ちがよく分かります^^; 確かに一見2番も良さそう。でもここで引っかかってはいけません。
正解は絶対に正解、というか、不正解の選択肢には必ず不正解の理由が隠れている。
このことに気づくことができるだけの読解力をつけるには、さらっとなんとなくわかる〜という読み方とは別の読み方=精読の練習をしないと、なかなか英検合格力を短期でつけることは難しいと思います。
自分が正解だと思った選択肢が不正解の理由はなぜか?
これをきちんと誰かに説明することができれば、しっかり内容を理解できたことになりますよね。
そのためには、英検の問題にありがちな、AとBを比較するような内容が出てきたら、
いまはAのことを話しているのか、Bのことを話しているのか?
AとBの違いは何なのか?といった比較の視点を持ちながら読み進める。
また、HoweverやNonethelessのような、話の流れがどっちの方向へ行くのかを示す論理マーカーに注目して、迷子にならないようにする。
あるいは、同じことを別の表現で言い換えている部分を見抜く力もとっても大事。それだけで英語の森の中で迷子になる確率はかなり低くなります。
やさしめの英文(ペーパーパックなど)を内容を楽しみながら、辞書を引かずにどんどん読み進めていく多読も重要ですが、
英検合格力を高めるためには、細部までしっかり精読していくアプローチも不可欠です。細部まで理解するだけでなく、それをある一定の時間内に読んでわかるレベルまで到達すること。
そして何より重要なのは、長文問題のタイトルを見た瞬間に「ダメだ〜」と自らメンタルブロックをつくらないこと。
たとえば、2017年度第2回 準1級の長文問題のタイトルは、
- Tardigrades
- La Nahuaterique
- The Philistines
など。これを見ただけで逃げ腰になってしまう人もいるかもしれませんが、大丈夫です。
tardigradeが緩歩動物って知らなくても(日本語で聞いてもわからなくても^^;)、すぐその後にどんなものかイメージできるような説明が出てきますから。それがちっちゃい生き物だってことさえわかれば、問題は解けるようになっています。
これがクマムシと呼ばれるものであることがわからなくても、クマムシを見たことがなくても、長文を読み解く総合力(必要な単語力、文法・構文知識、時間内に読める直読直解力、推測力などなど)があれば、正解を選ぶことは可能。
試験のテクニック的に言えば、「これは絶対に違う」というものを1つ1つ除外していくいわゆる消去法が有効な場合も多いですね。
もちろんここでも「これは絶対に違う」と自信を持って言い切れる英語力をつけておくことは必須。
要するに、英検の読解問題は、ただ速くさらっと概要をつかむだけではいま一歩で、最後の二択まで絞ったところで間違った方を選んでしまう・・・
しっかり読み込む力が不足していると、そんなワナが潜んでいるのがやっかいなところ。
多読と精読を上手に使い分けて、楽しく英語力を高めていくのが理想的ですね。
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