信念か らそれがねえ、かなしいような、うれしいような話もあるんだよ」こんどは中村さんが話しだした。麓の下諏訪町に住む山岡さんが、このガーネットに病みついた。もう三、四十年になるだろうか。山岡さんは、きっとある、完全結晶はきっとあるという信念から、和田峠へ通いつめた。この河原へ、いくつかのタコ壷状のピットを掘り、雨の降るたびにのぼってふるう方法だった。つまり二度と同じ砂はふるわない配慮である。蓼科のあるホテルに温泉があるそうだ。ホテルの部屋一覧を見てもなかなか雰囲気はよさそうだ。