全く幽霊の話ではありません。私トイレの花子さんもあんまり怖がるタイプではない。でも生きている人間は怖いです。びっくりします。
学校には日直という制度があり(昔は男性教員による宿直もありました)生徒がすべて帰った後で施錠を確認して、あとは警備会社に託します。大体男女二人で組んでいますが広い学校なので手分けして回ったりします。それで私は1階を懐中電灯もって歩きだしたら動くものが見えました。眼鏡かけなおして「えっ?」彼は下着を脱ぎました。「〇〇先生」私は叫ぶと同時に彼を懐中電灯で照らしました。彼は今やソックスと靴しか身に着けていませんでした。それで脱いだものを抱えて逃げ出しました。白いソックスと靴だけの姿が反対側の出口に消えかける時相棒が二階から駆けつけて「何してる」と叫びました。私たちは職員室に戻って110番しました。(携帯電話なんてない時です)でも誰もいない学校の廊下で裸になって彼は何をしようとしていたのかしら。彼はそのすぐ後、警官に捕まったそうですが、ソックスと靴だけの姿で捕まったどうかは聞き逃しました。
幽霊より怖い?いえ怖いというよりなんだか妙におかしいような情けないような、必死でかける白いソックスが印象的でした。
だれもいない部屋でピアノはなりません。理科室の骸骨も踊りません。でもわけのわからなことは起こるものです。
それでも窓ガラスが割られているような事件に出会わなかったことは幸せでした。

