ブロ友さんからブルーベリー送っていただきました。
今夜帰ってくる弟君お大・大好物です。
でもねおばあちゃんが先にお味見。
ピカピカのブルーベリーの甘酸っぱいお味を楽しみました。ごちそうさま。
原爆記念日です。
軍需工場の町
ひばり
サイレンが町の秩序を構成し
人々は防空壕の暗闇に突進する
空き缶の上のろうそくのゆらめき
その中では赤子さえ遠慮がちに泣いた
壕を出ると まばゆい日射しの彼方で
ひばりが鳴いていた
つくしんぼ
爆弾の破片で
犬の内臓が二つに切断されるのを見た日
戦争はたしかに子供たちの目の前にあった
つくしんぼの上にとび散った腹わたを見まいと
トロッコの車台の下にうずくまって
飛び去るB29を みんなで数えていた
すかんぽ
毎日がひどくぎくしゃくと過ぎ
学校では目と耳と鼻と口を一度に塞ぐ練習ばかりした
四角い箱で焼くパンはいつも同じ味ばかり
子供たちは澄んだ空の下で兎のような大きな前歯に
ほんのりすっぱいスカンポの茎をくわえて噛んでいた
星
壕の入り口に咲いたつつじを
口に含んで甘い汁を吸った
つつじは星の形をしていた
だが 子供たちの夢に見る星は
青や桃色に夜空を彩る焼夷弾ばかりだった
月見草
学徒動員の女学生は
無線機の部品をこっそりもちだしては
子馬やキリンを作ってくれた
お下げ髪のよく笑うねえさん達が
夜 ふとんをかみしめて母恋しさに泣くことなど
子供たちは知らなかった
女子寮の裏の土手には
月見草が 淡い蛍光ランプのように光っていた
蝉
ラジオがひびわれた声をはり上げていたあの日
熱病のようにおとなたちをとらえていた戦争が終わった
犬の死体があった草叢は杉菜がボウボウ青かった
トロッコの線路がまっすぐに土手を切りさいて輝き
工場のまわりの林で蝉がふるように鳴いていた
父は学徒動員の女学生を無事に故郷へ帰すことで大変だったといっていた。




