全国大会も間近。仕上げにホールを借りて練習。といっても担当のパートによるので3年生以外はお手伝いなのでついでにミニコンサートも送迎の保護者にサービスするとか。
だから7時を回ってもまだ帰ってきません。
夕食の用意は整いました。
アスパラとチーズの肉巻。
鶏肉のカシューナッツ炒め。
二つはちょっと温めて。
中華クラゲと胡瓜のサラダ。
そしてお兄ちゃんには「胡桃と小さな女の子」(クルミ小女子の佃煮)弟君は納豆か卵かけご飯。
両親は塾が終わって母親拾ってくるから十時を回るので別のお皿を用意します。
空には皓皓と月齢十一夜の月が輝いています。
抽斗の中に壊れた万華鏡や屋台の指輪を見つけたりして思いにふけったのはいつの日のことでしょうか。
今日は60年以上の昔にかえって見ましょうか。
万華鏡
きらきら輝く思い出の中
互いに一つのピースでしかなかったのに
いつの間にか私たちの形ができた
私
あなたの水晶体の奥に宿した想いまで
たどりつけない
あなた
私の夢の中まで
入り込めない
でも、 私
不幸せでない
時には優しく
時には激しく
すべてを知ろうとした
そしてわかった
人は一人で生まれ
一人でその生を終える
それでも空気より確かに
そこにある存在
私とあなただけの万華鏡
いつの間にか
さまざまな模様を作りだす
だから、私
不幸せでない





