4月21日の木曜会は、約1年半振りに赤塚高仁(こうじ)先生をお迎えいたしました。

田村が天に召されたことを告知して初めての木曜会です。

 

「田村さんからお前が最初にやれとメッセージを頂いて立っている訳です。いつも話の終わりごろで涙を流してくれる田村さんが大好きでした。けどね、人は2回死にますから。1回目は私たちが生まれたから死ぬのです。もう1回はすべての人から忘れ去られる時です。2度目の死はどこまでも伸ばすことが出来る。それをこれからやって行こうではありませんか」と先生からの追悼の言葉から始まりました。

先生の豊富な知識にはいつも感心させられますが、90分という時間の中で、聖書の中での話、イエス自身にまつわる話、ユダヤ人についての話、アウシュヴィッツに先生が行かれた時の話、日本の神話の話、ヤマト民族が有している「心」について歌った、ジョン・レノン「イマジン」の話、最近出版された山元加津子さん(通称:かっこちゃん)との往復書簡集の話など多岐にわたりお話くださいました。最後に特攻隊の母と呼ばれた鳥濱トメさんのお孫さんからお借りした映像を流してくださいました。

 

太平洋戦争で日本を守るために命を捧げ散っていった特攻隊員達のことを語り継いで来た、鳥濱トメさん。映像にはトメさんとの交流写真や、アメリカの軍艦に自分の命と引き換えに250キロの爆弾をつんだまま体当たりする特攻隊員たちの映像が映っていました。

特攻隊員はトメさんに言ったそうです。

「日本は負けます」と。その事を知りながら愛する人を守るため散っていった若者達。私達は、その真実を語りついでいかなければなりません。

「人が生まれてきたのは人を幸せにするため。命は人のために使うものです」

「いま生きているということは先に逝った人を忘れないということが一番の仕事。先に逝った人を生かし続けることです。田村さん、本当にありがとう。後はあなたがやりたかった事を皆が生かしていくので、安心して見ていてください」と先生はお話を締めました。

赤塚先生、お客様、ありがとうございました。

 

次週28日の木曜会は時明先生をお迎えいたします。

『魔法の文通』赤塚高仁、山元加津子(著)モナ森出版 1,760円