1ヶ月前まで出演者が未定だった本日の会。スペース天夢にて今年1月から一年間をかけ開催している特別講義「宿曜占星術」の先生を急遽お願いすることとなりました。少人数でスタートした勉強会は、占星術をメインとし、博識ある先生から多岐に亘り学ぶ場となっているようです。

宿曜占星術は「生きるためにどんな知恵を働かせるか」という紀元前のインド、約3000年前より継承されてきた菩薩の教え(智慧)ですが、本日の木曜会では先生の博識が詰まった宝庫から、とっておきの学びを伝授していただきました。

 

 

密教の思想「三毒」について-

「三毒」とは貪(とん)、瞋(じん、)痴(ち)。心の「三毒」と言われています。
貪(とん)とは、むさぼること。欲張ること。貪欲に際限なくあれこれ欲すること。物欲や金銭欲が強すぎることが、貪(とん)です。これは誰しもが持っている毒です。これを無くするためには、「豊かさ」について自分に問答します。大切な事は、いま自分にあるもので満足すること。それが豊かさです。不幸な人は今あるものに意識を向けず、人が持っているものを欲しがります。
瞋(じん)とは、感情をぶちまけること。怒ったり、妬んだり、恨んだりすること。ある科学的実験では、コブラの毒に相当するものが全身に駆け巡るほどの毒が怒りにはあるそうです。これを収めるには許すことです。

痴(ち)とは、無知であること。自己弁護に走ったり、常識知らずで自己利益しか考えないことです。つまり、愚かであることを指します。常に学ぶ姿勢が大切です。
貪瞋痴とは、「貪(むさぼり)」「瞋(いかり)」「痴(おろかさ)」。人はこれを忘れてしまいます。

「忘れるということを忘れないように心がけましょう。僕はこうやって自分に言い聞かせています」とお話を先生は締められました。

古の貴重な教え、叡智を現代に生かすために、先生から多方面に亘りお話し頂きたいと強く感じた会となりました。

竹本先生の次回木曜会は5月26日です。

竹本先生、お客様、ありがとうございました。

 

『シャングリラ占星術 あなたを守護する27の聖獣占い』あさ出版 1,650円

次週(4/7)は根本昌明先生をお迎えいたします。