今週は中西美奈子先生をお迎えいたしました。先生をご紹介くださった時明先生も会場に駆けつけてくださいました。

「からだよろこぶごはんのはなし」の講演を各地でなさっている先生。身体を整えるためには“よく噛む”“空腹の時間を作る”“本物を食べる”ことだと先生は話されます。よく耳にする三原則なのですが…、身体を整えるという文言が新鮮に聞こえました。2013年和食が無形文化遺産に登録されて以来、世界中で箸を使って和食を味わう姿がふえています。その和食作りに欠かせない日本の調味料(酒・塩・醤油・酢・味噌)。健康には欠かせない存在なのですが、これらが食の文化遺産と言っても過言ではありません。日本の食文化には身土不二食の思想と共に、古来より受け継がれてきた「食」には秘められた宝を有することを再確認する内容のお話でした。

 

さて、自力で癌を克服された先生。ご主人の一言がきっかけで、

「自分で作った病気は自分でしか治せない!」と気づきます。現在の活動のベースとなっています。

誰もがそうだと思いますが、医療に頼らないという決断はなかなかできません。しかし、この気づきが大切なのです。何故癌になったのか?その原因を一つずつクリアにしていき、癌を死滅させるNK細胞は笑うと活性化すると知り、笑って癌を治そうと決心します。数年後、子宮摘出、抗がん剤、ホルモン剤、放射線治療を受けることなく癌はなくなりました。

「気づき」が前に進む第一歩であり、次のステージへと導く一歩なのです。

「気づき」が始まりの第一歩なのだと気づくには、“思考”“嗜好”“試行”という三つのシコウ癖に気づくことのようです。なかなか自分の癖は分かりません。どんなシコウ癖があるのか見定め分析すれば、あるパターンが見えてきます。これこそが身体を改善し、整えて、病までも克服するチャンスなのです。

 

先生の目標は癌を再発させないことではなくて、人生の最後の瞬間まで大好きな人と美味しいものを食べに行くこと。そのためには歩ける足がないといけない、好きなものを食べれる胃袋でなければ、歯が健康でなければ、今日何を食べようかと考える頭をしっかりしておかなければ、一緒に食事に行けるお友達と仲良くしていかなければ、とアタタカナ嬉しい涙が零れでる目標でした。

 

中西先生、お客様、ありがとうございました。

次週の木曜会は中森じゅあん先生をお迎えいたします。