サムシング・グレート ~ 偉大なる何者か ~
この名は生命科学の権威である筑波大学名誉教授の村上和雄氏により名付けられました。私達の身体は小さな細胞の集合体であり、人の誕生はたった一個の受精卵が母の胎内で細胞分裂を繰り返し、生まれる時には約3兆個になっているそうです。その細胞の一つひとつに核があり、核の中の染色体にはDNAがあり、このDNAが遺伝子であり、そこには30億の情報が書き込まれているそうです。驚くべきことに、身体中の全細胞の遺伝子にその人間の生命活動に必要なすべての情報が書き込まれていると言われています。これ程に緻密な人間の構造を、いったい誰がどのようにして構築したのか?

村上教授は、この創造主を「サムシング・グレート(偉大なる何者か)」と呼びました。(偉大なる何者=神や仏や天と呼ばれる人間の世界を超えた偉大な存在)

 

会では三名の男性からの質問を受けお話されました。最初の質問は、

「神様と魂は実存するか否か」、最初の方の質問を取り上げます。先生の答えは、「立証できる確実なものはないが、人々がそれぞれの体験の中から感じていくものでは…」。そしてこう続けられました。

「内にあるものをベースに、外で起こることを判断していく。考えて判断するのではなく、感じ取っていくこと」。

人々は輝くダイヤモンドを秘めているのに、そのダイヤモンドを幾重にも様々な思考が覆い被せている、と先生は比喩されました。

他お二人の質問は仕事場での環境、人間関係の悩みでした。先生の答えは、

「人間関係が全ての基本であり、出会う人が自分の鏡となり気づきとなる。

問題は自分が引き寄せている課題であり、判断や非難をしてはいけない」。

 

サムシング・グレート、この見ることもない「力」により全ては生まれたのですが、それを理論で証明することはできません。その偉大な力から私たちは生まれたことが重要であり、その在りのままで在ることが大切なのだと感じます。

環境や経験値からくる思考・判断ではなく、秘められた常にダイヤモンドの輝きを以て学ぶことが大切なのではないでしょうか…。

中森先生有難うございました。

 

12月9日は岡西導明先生をお迎えします。