今週は初登場、新谷直慧先生をお迎えいたしました。

20年以上前からのご縁があった先生ですが、今年三月にご自分の体験、そこから学んだ教訓をまとめられ『落ちる! ——そこから"第二の人生“が始まった』を風雲社より出版されたのでお迎えすることになりました。

本の内容を基に、人生を振り返ってのお話でした。

 

出版社に勤務されていましたが、36歳の時出合った一冊の本がきっかけで、本の役割を再認識し、編集制作会社を設立しますが、56歳で会社をたたみフリーランスに。

主に聞き書きを中心に出版企画の本作りに携わったり、著者のお話し会やセミナーを主催。現在も出版企画、編集、ライターとして本の制作に携わるほか、トークイベントやセミナー等のコーディネーターとしても活動中です。
 

『落ちる! ——そこから"第二の人生“が始まった』を書くことになった切欠は、「自分の本を書きなさい」との(やまと)(ひめの)(みこと)からの一言。木曜会の講師にご出演いただいたことのある清水浦安先生を通しての言葉だったそうです。神様からのメッセージを断ることが出来ず、何のために何を書くのかも分からないまま書き始めます。そんな折、書店でメキシコの神父様が書いた本と出合います。

「今までは第一の人生。人生の目的を添い遂げる人達が多かったけれど、今の時代はそこから一旦何かの都合ではずれ、与えられた第二の人生を歩く」

その文章に出合ったとき、テーマは正にこれだと思ったそうです。

 

先生は夢中で何かを行うと、ある都合で上手くいかなる、「落ちる」そうです。

何度も落ちました。最初に「落ちる」体験をしたのは、カナダでのスキー。

すごみを帯びたアイスバーンに身が引けたのか、最初のターンで転倒し滑落、大岩の直前で奇跡的に止まり、命拾いします。しかし落ちるという強烈な恐怖感が心の奥深くに残り、人生の要所で何故か似た恐怖体験を繰り返します。

人に裏切られ、汚名を着せられ、その都度どん底へ突き落とされるのです。
 

すべて受け入れようと気持ちを変えて気づいたことがあります。

良い悪いを自分の小さな正義で判断せず、起きたことをただただ受け入れることに…、すると、新しい道が立ち上がってくるのです。
この道は、自分の成功ではなく、自分以外のもののために生かされる道ではないか?これこそ、生まれる前に魂が決めてきた道ではないか? そこに気づき、満たされること、それが「第二の人生」ではないか、と。

そう!自分の「見方」、「思い方」一つで人生の道が変わるのです。

 

「コロナの時代に自分にとっての身体のこと、心のことをもう一度考えてみる、そしてみんなと一緒に幸せになると言うことも考えてみたいと思います」と先生は締めくくられました。

『落ちる! ——そこから"第二の人生“が始まった』風雲舎 1650円(税込み)

 

新谷先生、お客様、ありがとうございました。

次週は中森じゅあん先生をお迎えいたします。