竹本光晴先生をお迎えして宿曜占星術を学ぶ第2回目の会。初参加者が心なしか多かったため、冒頭に宿曜占星術の発祥と歴史を再度お話くださいました。
「生きるためにどんな知恵を働かせるか」といった内容が書き記された経典、宿曜占星術は天から降りてきた叡智です。その由来を簡単にまとめてみます。
正確には「文殊師利菩薩及諸仙所説吉凶時日善悪宿曜経」（もんじゅしりぼさつしょせんしょせつきっきょうじじつぜんあくしゅくようきょう）と言い、後ろ３文字をとって「宿曜経」と呼ぶのが一般的。その発祥は紀元前のインド、約3000年前に知恵の菩薩として知られる文殊菩薩が28宿を基に暦を作り「宿曜経」に表したとされています。
「宿曜経」はその後、インド密教占星術に取り込まれていきます。仏教を学びに中国からインドに渡った「不空三蔵」僧が中国に持ち帰り、弟子に書物としてまとめさせた経典の題名が「文殊師利菩薩及諸仙所説吉凶時日善悪宿曜経」と名づけられ、中国宿曜道として発展。
宿曜占星術を日本に伝え広めたのは弘法大師こと「空海」。空海は日常の生活・行動に積極的に宿曜占星術を取り入れ、弟子達にも教え広めました。「宿曜経」は当時の政治の判断基準として重宝されていた陰陽師の「陰陽道」と人気を二分し、「宿曜道」として社会的地位を確立していきます。紫式部も『源氏物語』を「宿曜経」を元に書いたといわれています。また武田信玄の軍配は宿曜盤が描かれていました。信玄は風や光を読むスピリチュアルな武将でした。また徳川安泰のために、家康も「宿曜経」を元に全国の大名の配置も行いました。
古くから宿曜占星術には、「28宿」を基にするものと「27宿」を基にするものがあります。先生のオフィシャルサイト光晴堂では、一般に広く知られ、いままで鑑定させていただいた多くの方々の結果から判断して、27宿を基にした宿曜占星術を用いています。
宿曜占星術での運勢の解き方の要は、「いつ、だれと、なにをすれば良いのか」を解くことです。（方位は見ません）
⇒「光晴堂」のホームページの中にある基本占いに生年月日を入力し、「占う」ボタンを押してください。自分がどの宿に属しているか調べる事ができます。
古代ギリシャで考えられた、この世を構成する４元素（エレメント）。占星術ではこれを基に、「火」「地」「風」「水」の４つに分類します。本質的な根源的な働きや動きを読み取るにはとても便利なものであり、占いのスタート地点になります。このエレメントの特性をおさえるだけで、占いの約50％鑑定が可能になるそうです。下記を参考にしてください。
「火」
ラッキーナンバー「8」星宿・尾宿・婁宿
ラッキーナンバー「9」張宿・箕宿・胃宿
活動的・情熱的・直感的・自信家・支配的・考える前に動く・束縛を嫌う・型にはめられることに抵抗を感じる・人の上に立つ・プライドが高い・おだてに弱い
「地」
ラッキーナンバー「2」畢宿・軫宿・女宿
現実的・責任感・信頼感・頑固・五感・慎重・感情で動くことはない・打算的に人を動かす・安定を求める・軸がぶれない・コツコツと地道・財布の紐が堅い 物事を納得するまでやりぬく
「火」「地」の2つのエレメントを持つ宿
ラッキーナンバー「1」昴宿・翼宿・斗宿
この宿は「火」「地」２つの特徴を読み取り鑑定する。
2つのエレメントを持つ宿の特徴は、運気が良い時は2つのバランスがとれるが、悪い時には組む相手によりぶつかりあったりするので、組む相手を間違えないようにしないといけません。
「風」
ラッキーナンバー「4」参宿・亢宿・危宿
知性・思考・好奇心・調整能力・コミュニケーション・軽やか・広く浅く・気転が利く・楽しいことが大好き・人付き合いのツボを心得ている・深入りはしない・面倒で困難なことを嫌う・理屈っぽい
「地」「風」の2つのエレメントを持つ宿
ラッキーナンバー「3」觜宿・角宿・虚宿
「水」
ラッキーナンバー「6」鬼宿・房宿・壁宿
ラッキーナンバー「7」柳宿・心宿・奎宿
感情的・情緒的・心配性・受動的・人の心に敏感・一体感を求める・尽くす・ジェラシー・情に溺れる・くよくよ悩む・なかなか立ち直ることができない・一貫性に欠ける
「風」「水」の2つのエレメントを持つ宿
ラッキーナンバー「5」井宿・底宿・室宿
同じグループにいる宿の人達はソウルメイトとして深く理解し合えます。エレメントの特徴を踏まえることは仕事や恋愛など、うまくいくかどうか、相性を知る上で大切な事です。
それぞれの宿の概要、基本的な性格、相性、仕事など光晴堂のホームページに書かれておりますので、是非参考になさってください。
2021年から2029年の宿曜27宿の運気をまとめた本
『シャングリラ占星術 あなたを守護する27の聖獣占い』あさ出版 1,650円
（エイトスター・ショールームにて販売中）
竹本先生、お客様、ありがとうございました。
次回先生の木曜会ご出演は8月26日になります。
来週7月1日の木曜会は初登場、中西美奈子先生をお迎えいたします。
「からだよろこぶごはんのはなし」についてお話いただきます。