「世の中が大変な時期の中で私たちは何が出来るかを問いかけながらいきましょう」という言葉からスタートしました。

 

「意識が現実をつくっている」というフレーズは魂を磨く探求の道でよく聞く言葉です。この意識は深く幾層にもなっていて、現実をつくっている原因が認識できる層は顕在意識で、‘何故こんな事が起こるのか’を理解できるのです。しかし、深い層にある意識は殆どが認識不可能。だからこそ、自己の内面と向き合い、深いレベルの層との自問自答が必要だと先生。

悲しいかな、多くの人が問題や悩みを抱えた時に、殆どの人が問題点の要因を外(他者や環境)に探し、自分を‘蚊帳の外’に置きます。原因や解決策を外ばかりに探して、問題や悩みの周りを堂々巡りしているだけのようです。だから、同じ過ちを繰りかえすのです。

外の「犯人捜し」をするのではなく、このことが何故起こったのかを見つけ知り、自分を磨く糧(材料)とする。成長するために様々な経験をしているのだと心の立ち位置を変えていくことが大切なのでしょう。

先生が幾度も導かれていること、「今ここに在る自分と向かい合うこと」。

そして、問題を目の前にした時、「対処療法ではなく、根本的なところのトラウマを解決する」ことだと仰います。それは、解決策を外に求めるのではなく、自分の内との問答が大切なのです。

 

出来事を前に、多くの人が自分と向き合えず、本来の問題点を見つけられず、同じ時点で巡ってしまうのは、深い層までたどり着けていないためです。心が表面的な対応しかできないからかもしれません。先生が常にお話される「今在る自分と向かい合う」とは、問題の表面的な現象を追うのではなく、客観的な見方で、より深い層への探究が大切なのだと思います。全て自分に起こる出来事は、自分を磨くために起こっている出来事なのです。

 

必要なことしか起こらない、経験しないのです。

未曾有の国難とも言えるコロナウイルスとの戦いもまた、人類がどう生きるかを一人ひとりが問われているのではないでしょうか…。