今夜の木曜会は指揮者でリコーダー演奏者の先生をお迎えしました。

 

我が子を胸に抱くかのように、ワイシャツの内に2本のリコーダーを大事に忍ばせて舞台に上がられた先生。木製のリコーダーはとても繊細な楽器で、温度や環境の良し悪しで音色に変化が表れてしまうからです。

23歳で公立中学校英語教師となり、同時に学校の吹奏楽部の顧問・指揮者となった先生。もともと音楽家としての素地は備わっていたと想像しますが、中学校での活動がその後の人生を大きく変えるキッカケとなり、今に至るオーケストラの指揮者、リコーダー奏者への道が開かれたのだと思われます。

リコーダーはバロック時代(1600年~1750年)に全盛を極めた花形独奏楽器で、バッハやヘンデルを始めとするバロックの作曲家たちがこぞってリコーダーを主役の楽器として用いていたそうです。その後リコーダーの人気は落ち目になってしまいますが、比較的扱い易い楽器の割には、非常に奥が深い楽器だそうです。素材は木か樹脂かのどちらかですが、木製の魅力は暖かでまろやかで豊かな響きがあるそうです。-ネット検索より

 「天夢」は事務所だった部屋を人々が学べる場として改装しました。床は木製、壁や出入り口の扉には防音を施してあるからでしょうか、今迄天夢で演奏された方々からは「音の反響音の良さ」を評価していただいていました。特に笛は高い精度で良い音色が感じられます。

さて今宵は、至高の音色がリコーダーから溢れ流れでました。

 

75分間のミニコンサートは曲ごとにMC(司会進行)を入れながら全10曲。奏でる音色は私たちの心を癒し、浄化し、魂を愛で包んでくれました。時空を超えたその旋律はあらゆる生命の調和の中で荘厳ささえ感じられるものでした。

オープンングは「アヴェ・マリア」、そして「オー ホーリィ ナイト」「埴生の宿」「ロンドン デリィ エア」「ウエールズの国家」「夢路より」「フィンランディア」「夜明けの歌」「愛の讃歌」「愛のメロディ(別れの曲)」の10曲。曲間には曲ごとの解説をされ、あっという間の75分間でした。

それにしても、リコーダーを吹き、お話をされ、休む暇のない75分間でしたが、息が上がることもなく、流石に吹奏楽器を吹く人は呼吸の方法が「上手」でした。ほとんど独学で学んだというリコーダー、極上の音色を是非ご鑑賞下さい。天夢で以下の日時にコンサートが開催されます。

6月20日(日)午後2時開演  (チケットはショールームにて販売中)

 

先生の音楽活動の背景にある信念、夢、希望、目的を最後にご紹介します。

「音楽で世界平和を-私のテーマは人の和による平和です。まず日本人一人ひとりが地球と大地に感謝しましょう。その後感謝のエネルギーが世界中に行った時に、平和の第一歩になると思います」

 

先生の奏でる音色からは平和を願う、祈る、魂の声が聴こえます。